さいきんは、Googleの検索窓に、手入力でキーワードを並べていく作業、

キーワード検索、をする頻度も低くなってきました。

かわって使いはじめたのがGeminiなどの生成AIとのチャット。

世の中もずいぶん便利になりました。

大概のことは、とりあえず生成AIに相談をなげて、それからそれを叩き台にして、

ものごとを煮詰めていく、という流れで調査・計画・行動を進めていきます。

 

とても効率的になった反面、その裏で、これまでの労働やスキルが完全に埋もれたな、と実感します。

例えば、

 

生成AIで埋もれたと実感するスキル

 ・検索キーワードを選ぶセンスや、これというリンクを見定めて情報を拾いに行く「情報調査・収集力」

 ・必要な情報の断片をまとめて、要約を作成する、「要約力」

 ・情報の集まりを俯瞰し、要約をまとめ、そこから行動の選択肢を提示する、「提案力」

 ・以上を電子ドキュメントにまとめ、記録化する、「文書入力・校正スキル」

 

これらがごっそり、生成AIにとってかわられた感じがします。

どれも、長年にわたってかなり訓練してきたスキルなのですが、あっという間に生成AIに置換されました。

自分の能力の大半がほぼ「無力化」した感じで、寂しいですが、文明の進歩はこういうことだったんだな、

とようやく「置き換わられる」側になって実感できた思いです。

丸一日、場合よっては数日をかけてやっていた作業を、

たった5秒くらいでプロダクトにしてしまう…おそろしい程の作業効率です。

 

プロダクト(調査のまとめ・要約)の出来は素晴らしく、情報ソースの幅も広い、そこは言うことなしですが、

問題は、ちょいちょい「嘘」を言ったり「知ったかぶり」をすることです。

色々なソースをつなげて、それっぽい理論を言うのは良いですが、それをあまりに自信たっぷりに言うので、

その事象に通じていないと、すぐには「嘘」に気づけないのが要注意ですね。よく指摘されていることですが。

大概の嘘は、「根拠は?」「出典を示せ」とつつけば、AIはすぐに嘘を認めてくれますが、

つつくには、そもそも嘘っぽいと感じる程度のバックグラウンドを身に付けている必要があり、

そこが生成AIを「実用」として利用する為の要件になるのかな、と思います。

 

では、「子ども」が生成AIを利用する場合、子どもにはそういうバックグラウンドがまだ身についてません。

ということは、子どもは生成AIを使うべきでない??

 

これは議論される点と思いますが、私は、子どもも積極的に生成AIに質問したり、相談したら良いと思います。

生成AIなしに、生身の人間の力で情報戦を戦っていくには、効率の面で厳しくなってきたのかなと思います。

こんな物識りで、頭の回転が超人的に早く、日本語が流暢な相談相手、生身の人間にはいませんし。

ただ、先生が「間違う」ことがあるように、生成AIは「嘘」や「知ったかぶり」をする、ということは教えておく必要はあると思います。また、生成AIの嘘を見抜く知的バックグラウンドを持った大人の介在は必要かなと思います。

 

子どもをとりまく学習環境も、生成AIへのシフトというトレンドにのまれていくのでしょうか。

 

 

最後に、子どもに、生成AIのダメなところを実感させたケースとして、「和同開珎パズル」をご紹介します。

↓こんな感じのよくある漢字クイズです。

 

 

こういう例題を画像取り込みして生成AIに読み取らせ、類似問題を作成するようお願いすると、

小学生でもやらない初歩的なエラーを繰り返します。

矢印の向きを文脈に結び付けるのが苦手なようです。

数学の難問はサクサク解けるのですが、こういう空間的解釈はダメなんですね。

生成AIはすごく物識りで、頭の回転が早くて、何でも教えてくれるけど、

頭がいいかというと、頭の良し悪しは別の次元で、

生成AIはどんなに進化しても、やはり計算ツールでしかないのかな、と思います。

電卓は、どんなに複雑な計算も一瞬にしてやってのけてしまいますが、

電卓が頭がいいかというと、そういうことではないように。