『ハンチバック』(市川沙央:文芸春秋)を読みました。


昨年度上期の芥川賞受賞作品です。


衝撃の内容で話題になった作品です。


著者の市川沙央さんは、重度の身体障害者です。


全身の筋力の力が弱くなり、背骨が身体を支えられなくなり、背骨が大きく湾曲している。


曲がった背骨は心臓と肺を圧迫している。このため、十分な酸素を取り込めなくなった。


十代で気管に穴を開け、人工心肺装置に繋がれる。


移動は電動車椅子。


小説の主人公:釈華は著者を投影した人物。


重度の身体障害者を置き去りにした社会に言葉のツブテを投げ続ける。


じゃあ暗い作品なのかと言うとこれがめちゃくちゃ面白い!


かなりエロい。


辛い話、苦しい話、悔しい話を卑下することなく「王者」の視線で描かれてます。


う〜ん、面白かった!