昨日の話。


兵庫県西脇市に行って来ました。


西脇市は日本最大の『先染め織物』の産地です。


先染め織物とは、ギンガムチェックとかストライプ柄を織り出した生地のことです。


西脇市は先染め織物の産地として200年の歴史があります。


40年前、大学を卒業して就職した会社が繊維メーカー(大手紡績会社)でした。


最初に配属されたのが綿生地の輸出部門でした。


男性の高級ワイシャツの生地として西脇の先染めは世界から支持されてました。


西脇で生産したシャツ地を船荷会社に引き渡すのが私の仕事でした。


この部署は1年間いただけで次の部署に異動したため産地の西脇には一度も行くことはありませんでした。


1年間だけでしたが社会人生活スタートの仕事でしたので思い出はたくさんあります。


この度、縁あって初めて西脇を訪れることができました。


先染め工房館を訪問しました。廃業した織物工場を使った工房館です。




先染めの織り機が展示されていました。


勤務していた会社は紡績会社だったので織り機を見るとちょっと興奮しますね。




異動を糊付けするためのポパール(成形剤)のニオイを久しぶりに嗅ぎました。


工房館のスタッフに聞くと、40年間前までは西脇の先染め織物の70%は輸出してました、今は輸出はなくなりました、国内向けの高級品の素材として頑張っている、と言うことでした。