糖尿病の食事指導で注意する事 | 糖尿病合併症を防ぐ為には、運動、食事は勿論の事糖尿病血糖値調整して下さい

糖尿病の食事指導で注意する事

糖尿病の食事指導
糖尿病と食事療法~「食べ方」と「食べる量」のふたつに目配り
患者数が働きざかりの40代の1割に達するとされる「糖尿病」。
発症後は完治できないため、一生のつきあいを覚悟せねばなりません。

いちばん恐ろしいのは、状態を放置すると症状が進行し、
眼・腎臓・神経などにさまざまな「合併症」が引き起こされることです。

糖尿病においては、血液中の糖分(血糖)が異常に高い状態(高血糖)が続きます。
高血糖は、インスリン(膵臓[すいぞう]から出されるホルモン)の
働きが低下して起こります。

インスリンの働きにより、筋肉や細胞の「受容体」が糖分を取り込み利用するのですが、
過食や肥満・運動不足などにより受容体の働きが鈍るので、
せっかくインスリンがでても糖分の利用が難しくなります。

膵臓はインスリンを出そうと頑張って働き続けるのですが、
症状が進むと最終的にインスリンをうまく出せなくなってしまいます。

インスリンを効率的に働かせるためには、受容体の働きをよくする
必要があるのですが、そのためには肥満・運動不足の解消が効果的です。

糖尿病の食事指導
糖尿病の「食事療法」の目的は、過食やまとめ食いを控え、
受容体の働きをよくすることによって、インスリンが効率的に
使われるようにすることにあります。

インスリンの働きにみあった量の食事をとることで、
糖分を十分に利用することができるため、高血糖の防止につながります。
膵臓に余分な負担をかけないようになるわけです。

現在糖尿病の治療中で薬を服用しているときであっても、食事療法は必要になります。
糖尿病のほとんどを占める2型糖尿病の場合、
血糖値のコントロールを薬だけで行うことは困難です。

適切な食事や運動によって投薬の効果を高めることができるのです。
糖尿病の食事療法のポイントは、その「食べ方」と「食べる量」にあります。

「食べ方」ですが、「一日3食」をきちんと取るようにします。
朝食や昼食を抜いたり、あるいはまとめ食いをしたりすると、
一度にたくさんのインスリンが必要になるため膵臓に負担がかかります。

また空腹状態で食事をすると、体が次の空腹状態に備えて栄養を蓄えようとするため
どうしても皮下脂肪が溜まりやすくなってきます。

食事のスピードは「意識してゆっくりめに」します。
「満腹感」は、血液中の糖分が増えたことを脳が感知して起きるものです。

早食いをすると、血液中の糖分が増えるより先に胃に食べ物が送り込まれてしまいますので、
満腹感を感じる前にどうしても食べ過ぎてしまいます。これが肥満につながるわけです。