頑張っている人は本当に使えるのか??
えー、今日のテーマは、「頑張っている人が正しいとは限らない」というお話。ちょっと複雑な話ですが、理解すれば交渉術などにも使えるので、最後まで聞いていただければ幸いです。********************************************************* 「認められたい人」と「満たされている人」*********************************************************世の中には、「認められたい人」と「満たされている人」の、だいたい2種類の人が存在しています。「認められたい人」というのは、仕事でも勉強でも、常に「誰かに認められたい」という思いが強く、自己主張が前に出てしまう人です。もちろん、これには個人差がありますし、強弱の違いはそれぞれなので、一概に人くくりにすることはできませんが、聞いた話によると、この「認められたい人」というのは、幼少期、もしくは成長期に、親からの愛情を、ある一定量、受けてこれなかった人が、大人になってから「認められたい」という気持ちが、よりいっそう、強くなる傾向があるらしいです。例えば、「兄弟同士で常に比較される」「両親が共働きで、あまり構ってもらえなかった」こういう環境で育った人は、「誰かに認められたい」という気持ちが強くなって、仕事を頑張っちゃったり、出世欲が強くなっちゃったり、もっと言ってしまえば、社長になったりするんですね。(もちろん、ケース・バイ・ケースですが)反対に、「満たされている人」というのは、愛情をいっぱい、いろいろな人から注がれた人です。常に子供の頃から誰かにかまってもらっていて、家族と過ごす時間も多く、常に注目をされて、愛されているから、「認められたい」という行為に走らなくても、十分“認められている”から、無理して自己主張しなくてもいいんですね。みなさんの職場にも、こういう「満たされている人」っていませんか?「ガツガツしていない」「話の聞き上手で、一緒にいて落ち着く」「他人を潰すような意見は言わない。悪口も言わない」などなど。このような人は、社内である程度、そういうポジショニングを作り出しているので、非常に重宝されるところがあります。ただ反面。「自己主張が弱いので、自分の意見を言わない」「あんまり頑張らない」「向上心がない」「すぐに同調する」等の問題点があり、ひどいケースになると、ミスが多かったり、気が利かなかったり、ちょっと社内で“いつも怒られている人”になってしまっているケースも、多々あります。このように、個人によって、その“度合い”の差はあるにせよ、身の回りには、「認められたい人」「満たされている人」だいたい、この2種類に分類することができて、さらに、この組み合わせによって、仕事のやり方が大きく変わってくるところがあります。例えば、「認められたい人」がチームに二人いると、二人とも「認められたい」という意識が強いから、つぶしあったり、足をひっぱったり、時にはどちらかが鬱病みたいになったりして、いい結果が生まれないケースがあったりするんですね。だけど、ここにうまく「満たされている人」を組み込ませると、意見をぶつけたり、蹴落とそうという人ではないので、うまくチームがまとまって、常に「認められたい人」を持ち上げてくれるので、団結力も強くなって、いい結果を出すケースが多々あったりするんですね。こんな感じで、「認められたい人」というのが、複数人存在してしまうと、うまく競争原理を生かして成功するケースもありますが、ヘタをしたら、その競争原理が逆に作用してしまって、険悪な対人関係や、スムーズな話し合いを損なってしまうチームや会社になったりするんです。「えー、でも社員同士で競争させることはいいことでしょ」「だったら、認められる人が多い会社のほうがいいよね」そう思うかもしれませんが、「認められたい」という気持ちが強い人の場合、その会社にとって「正しい意見」があったとしても、「認められたい」という気持ちのほうが強くなりすぎてしまい、とにかく意見を否定する。相手の意見を潰す。こっちのほうを優先してしまうことがあるんですね。だから、建設的な会話が冷静にできなくなってしまう問題点がある。だって、「認められたい人」にとったら、利益を出すことよりも、認められることのほうが大事ですから。「社会人でそんな子供っぽい人はいないよ」って思うかもしれませんが、意外に人は感情に流されて意見を発してしまう、いい加減な生き物だったりするんですね。いいですか?よく残業も惜しまず、一生懸命、死ぬほど働いてくれる社員っていますが、こういう人は、経営者にとってとってもありがたい存在ですけど、実は、「報酬にかかわりなく頑張れる」という人は、人一倍、「認められたい」という思いが強い人ですから、そういう人は、給料以上に会社に尽くしてくれるんですね。いわゆる“頑張り屋さん”ってやつです。でも、そういう意識が強い人は、人と意見がぶつかったり、考え方を無理して人に押し付けたり、人の能力を潰してしまったり、ちょっと使いにくいケースが稀にあったりするんです。あと、こういうタイプの人は、考えが間違っていることを認めにくく、なおかつ、新しい意見を受け入れられない人なので、会社の成長を止めてしまっている、問題児になっていることがあったりします。しかし、人一倍、周囲の人に認められるために「頑張っている」ものですから、そいう欠点が経営者や周囲の人からは見えにくく、気がついたら、対人関係が手におえないぐらい、大きな問題に発展しているケースが多々あります。だから経営者は、必ず、そういう人を見抜く力が必要です。この人物はただ単に「認められたいだけなのか?」それとも、「会社のために自分を殺せる人間なのか?」この点は、客観的に見極めなくてはいけないポイントだと思いますよ。