【ZOOM個別相談①】

 数日後、ZOOMの面談案内メールがドラゴンから届いた。
そのメールには、水曜の19時と書いてある。
私が前もって送っておいたスケジュールの一つから返信してくれたのだ。

 

 

そして初めてのズームの打ち合わせが始まった。
「こんにちはあゆみさん」
「こんにちはドラゴン あゆみと申します
何回かドラゴンのリアルなセミナーに参加している私の叔父から
あなたに相談するように言われたので個別相談に申し込みました 
ドラゴン、私のことは あゆみでいいですよ」


「うんうん、あゆみの叔父さんは
タイガーだったね 本当に優しい人だ
入院するって聞いていたから、心配していたのだが
術後のタイガーはどうなんだい?」

 

タイガーおじさんの術後の話をゆっくりとドラゴンとし
その後に本題の個別相談が始まった。
「さて、あゆみの相談はどんなことだい?」


「不安だらけですよ
今まで私は生活の中に不動産なんてキーワードは
皆無でしたから…」

 

 

「そうか、不安か
 具体的にどんなことが不安なんだい?」


「やはりタイガーおじさんの健康のこともありますが
これから資産の組み換えをしなきゃいけないことになる
タイガーおじさんの自宅とアパートが一緒になった
賃貸併用住宅のことです

建物はもうかなり古いし、空室も半分以上
家賃を半年以上未納の人もいるみたいで

 この後、どうすればよいか
タイガーおじさんの老後のことや
 私と娘の将来のことも
色々考えると何から手をつけていいのか分からないのです」


「うんうん 心配ごとがいっぱいだね」
「はい、本当に何から手をつけていいか分かりません」


「あゆみの気持ちは分かったよ すこし時間はかかるかもしれないけど、心配しなくて大丈夫だ
基本的には不動産に関する智慧は私の方でいくらでも協力するから
あゆみはまずはオンラインセミナーを受けてもらって
その後、私と個別でセッションしよう。

 

 一つだけ約束してもらいたいのだが
セッションを受けて自分のアンテナになにかしらのソウル電波を感じたら
必ず行動に移して実行することだこれをしない人が多いのだな」

こうして、ドラゴンとの個別相談はこうして始まった。

 

【リアル個別面談】

 

今日は少しむしむしする天気だ。
私は吉野町にあるねこビルに向かっていた。

駅からすこし迷ってしまったがやっと着いた。


階段をあがり2F の「濱の日本橋喬美家スペース(コワーキングスペース)」の扉を開 けた。

 

Zoom での打ち合わせでも良かったが、 タイガーおじさんの所有する不動産の書類があまりみもいっぱいありすぎて、 どれが必要でどれが必要で無いのか分からなかったので とりあえず全部の書類をドラゴンに渡すことが 私の今日のミッションだった。

濱の日本橋喬美家スペースの扉の奥から ドラゴンはニコニコしながらやってきて打合せの机まで案内してくれた。

 

ちょっと変わったコワーキングスペースだなと思ったが 、他には無いような 100 ㎡以上もある空間でにいろいろな椅子がおいてあり

自分が気に入った椅子を探して座っていいらしい
とても居心地がよさそうな空気が漂っていた。

ドラゴンはニコニコしながら、
「あゆみ、先日はzoomでの打合せありがとう
 そして、新しいタームとなったオンラインセミナーにも
 参加してくれたみたいだね」

 

新賃貸の預言者ドラゴンには
ZOOMでは何回か面談したが
こうやってリアルで逢うのは今回が初めてだった。
みんなから龍明(リュウメイ)先生って呼ばれているのに…
私だけがドラゴンと呼んでいるのが不思議だ。

 

この不動産コンサルタント 新賃貸の預言者ドラゴンは
『横濱ドラゴン不動産スクールイズム』という
セミナーを全国で開催していたが

コロナの関係で、数ヶ月前から出張を控え
オンラインで情報発信する方向に変えて、今はこの横濱の
ヴィンテージオフィスに腰を据えて仕事していることが多いようだ。

 

そして、なぜ私がここに来たか
私の現状も含めまとめると

入院中のタイガーおじさんは
このドラゴンのセミナーに何度かお邪魔しているのだが
大病を患い、手術をしてしばらく入院生活が長引きそうだったので

タイガーおじさんの土地についての代理として
ドラゴンにいろいろ相談しながら
自分も不動産の知識を身につけようと思ったからだ。

 

タイガーおじさんは亡くなった母の弟で、
実家の土地と建物を相続し、
ずっと、1人でそこに住みながら土地と建物を守ってきた。

1人で住んでいると言っても、
賃貸併用住宅なので、
タイガーおじさんの家が1世帯と、
それ以外に、6世帯のアパートがあった。

 

しかし4世帯空いていて、2世帯しか入っていないのが現状だ。
その上、1世帯は8ヶ月の家賃を滞納している状態であった。
築44年の木造ということもあり
不動産として収益を生まず、負の財産となっていた。

 

はっきり言って、
募集をしても入居者が入らない状態である。

 

 

私の母と父はもう他界しており、
タイガーおじさんの身寄りというと私と弟だけになる。
その弟は海外で家族をもち暮らしているので
なかなかあてにすることができない状況であった。

 

タイガーおじさんには病院で
「あの実家の土地のことはお前に任せるから
いろいろドラゴンと話し合って、方向性を決めてくれ

私はいずれ退院したとしても、
介護付きのマンションに入ろうと思っている
だから、あの土地を使って
どうにかワシの老後の資金の足しになるよう考えてほしいんだ

そしていずれはあゆみに
そのあとはお前の娘へと
資産継承、事業継承していって欲しいん
その旨の遺言書も書いてある」

 

ずっと私の母方のお祖父ちゃんとお祖母ちゃんから相続して
土地と建物を守ってきたタイガーおじさんは
アパートメント経営で大変な思いもしたこともあり、この機会に

この不動産のことで、私たちが将来困らないような資産の組換えをして
資産継承・事業継承したいと思っているようだった。

 

タイガーおじさんときたら
若いときは気ままに
ジャズが流れるコーヒーショップ
なんかを経営していた。

私は学校の帰りにそこによく寄り
ビルエバンスやマイルス・デイヴィスのレコードを
好んで聴いていた。

 

そんな私も28歳の娘を持つ55歳のおばさんになった。
そしてタイガーおじさんは今年で88歳の後期高齢者だ。

小さいころから一人しかいない姪っ子である
私をとてもかわいがってくれたので
何とかタイガーおじさんの力になりたいと思うのだが
私には全く不動産のことがわからない状況だった。

 

そのような訳で、私はタイガーおじさんから
新賃貸の預言者ドラゴンのオンラインセミナーを
一度聞いてみてくれと頼まれ、参加するようになり

いろいろと不動産の情報を集めるようになってきた。
タイガーおじさんとは、私がオンラインセミナーを聴いて
この人だったら相談してもいいなと思えたら
相談に行くという条件を付けてこの件を承諾した。

 

これが私とタイガーおじさんの話で、ドラゴンに詳しく話した。

第3回目のオンラインセミナーで
ドラゴンが今まで創り上げてきた作品紹介や
自己紹介を聴いた時に

 

ドラゴンが創ったアパートメントや、
事業再生リノベーションの紹介作品の
テイストが良く、私好みだったり

また、古き横濱が好きであるということと、
ビートルズのジョン・レノンや
グラフィックデザイナーの横尾忠則を尊敬していて

今はもう、解体してしまったが、当時原宿にあった
セントラルアパートが大好きだと紹介してくれた。

 

 

たまたま、
私の勤めているアパレル系の会社も
そのセントラルアパートが創業の地だった。
なんとなく共通点があるなぁと思えた。

 

感覚的に、私のソウル電波と
新賃貸の預言者ドラゴンは波長が合うような気がした。
客観的に見て、嘘はつかない人のようにも思えた。

YO-SORO

 


出逢えたコトに感謝して

すべての夢と微笑みをカタチに
笑顔同封石川龍明(横濱Dragon)