【やっと書ける「白鳥エステ」の倒産問題】経営者の強気な経営方針だけでは、上手くはいかない! | エステサロンコンサルの「キズカスカンパニー」テナントサロン・チェーン(多店舗)展開・FC店舗の経営サポート|女性社員の人材育成

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激化するサロン業界で、生き残るための経営をしていますか?
エステサロン経営コンサルタントの加藤です。

10月1日に破産したアキュートリリーが運営するエステサロン「白鳥エステ」

危機的状況の経営状態など、従業員さんのツイッターを
読んでいれば、わかっていたこと。

破産は時間の問題でしたから・・・
あえて書くことは控えてきました。

ということで今日は・・・
『【やっと書ける「白鳥エステ」の破産問題】
経営者の強気な経営方針だけでは、上手くはいかない!』

と題してお送りいたします。

※不適切な言葉が含まれると思います。興味のない方はスルーしてください。

まずはコチラをお読みください。

出典:東京商工リサーチ発行「TSR情報全国版」
リンク:http://bit.ly/2Pp34qZ

リンク切れになってしまうため、本文を転載させていただきました。


10月1日、負債1億5,000万円を抱えて東京地裁から破産開始決定を受けた(株)アキュートリリー(TSR企業コード:300584920、渋谷区)。

身の丈を超えた「人件費率85%」の異常な経営ぶりが倒産の一因だったことが、東京商工リサーチ(TSR)の取材で浮かんできた。

アキュートリリーが運営するエステサロン「白鳥エステ」は、ピーク時は東京や大阪など10店舗以上を展開していた。

代表者のA氏は、エステティシャン養成講座を開くなど、一部ではカリスマ的な人気を誇り、同氏のパーソナリティーにほれ込んでアキュートリリーのお客からエステティシャンになった従業員もいたという。

同社はエステの世間相場が1時間1万円以上と言われる時代に、約3,000円と破格の料金設定で若い女性を引きつけた。
同社が東京地裁に提出した「破産申立書」に異常な経営実態が赤裸々に記載されている。


異常な経営ぶりは人件費率(人件費/売上高)に表れている。

同業他社の平均が20-30%に対し、同社の2014年度の人件費率は50%程度とほぼ2倍だった。

そして、2017年度に新卒採用を本格化すると給与体系を歩合給から固定給に移行する。

同社関係者はTSRの取材に、「従業員の給与は(同業他社より)比較的高めに設定していた」と明かした。
だが、固定給への移行で2018年度の人件費率は85%程度まで上昇した。経営の常識を覆すような人件費率は、すでに損益を語るレベルではなかった。

この時期から給与遅配が散発する。損益上とキャッシュフロー上の人件費率の乖離は常態化していた。

安値のサービス提供と従業員の給料上昇が両立するはずもなく早晩、経営危機に陥るのは自明の理。それでも同社は突き進んだ。

さらに、破産申立書にはこんな一文がある。「(2018年)8月には東京商工リサーチにて破産会社の記事がインターネット上で掲載されるなどし、次第に国税局をはじめ各所より支払いを強く求められる状況が発生した」。

給料遅配を詫びる気持ちは感じられない。

人手不足や可処分所得の伸び悩みが叫ばれるなか、従業員と顧客への「価格優位性」は魅力的に映る。
だが、どんな高い給料も期日通りに払われなければ絵に描いた餅だ。
多くの顧客と従業員、取引先に迷惑をかけた異常な経営は、誰もが容易に想像できる末路だった。

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上記の記事では「身の丈に合っていない」というのが原因とされています。

私のサロン向けツイッターにフォローしていただいている方の中に
「白鳥エステ」に勤務されている(されていた)方がいたため、
給与の遅延など、問題が起きていることは早々に把握しておりました。

下記は社長ツイッターです。
※ツイッターもいずれ閉鎖されると思います。







社長のブログ(NOTE)はコチラ
https://note.mu/1otus3ater


エステサロン業界には「自分大好き」「自分が最高」という
タイプの方が多いですし、そういう方と私は合いません。

もちろん相手の方も、私とは合いませんので、それでOKです。


他人のアドバイスに聞き耳を持たず、自己満足の強気な考えや
経営方針を続ければ、結局このような結果になります。

しかし、社長になれば、誰からも忠告されることがなくなり、
社長に対して批判する人間は「退職」へ追い込み
残っている社員は「ゴマすり」や「ご機嫌取り」だけが
自分の周りについてくる。

私の仕事は「お店と会社、人材の再生(立て直し)」です。

これまで倒産(赤字)まっしぐらの会社を数多くみてきましたし、
自分自身が会社員として勤務し、赤字のお店を立て直す仕事を任され、
現在でもそれを続けています。


当然「何が悪いか?」「誰が悪いか?」など、瞬時に判断が出来ますし、
いつ倒産するかなど、1~2年前にはわかります。

白鳥エステに関しては結局・・・
経営者の考え(性格)が、そのまま会社の姿だったということ。


最後にサロン経営者の皆さんへ厳しいことを言いますが・・・

「明日は、我が身」

社会で上司から潰された経験がないため、
自分の考えが100%正解だと勘違いしている
経営者が多いのがサロン業だと感じます。

指摘や非難されると攻撃的な言動になり、
聞く耳をまったく持たない、我が道を行くサロン経営者さん。

貴女のことですよ!


2014年6月に会社を設立し、たったの6期で破産。

白鳥エステと類似した破産(倒産)は、今後確実に増えると予想しています。


今日はここまで。


キズカスカンパニーの”サロンコンサル|女性スタッフの育成”