本日は情報をビジネスとしている会社について書きたいとおもいます。

以前「IoT産業革命がやってくる」でも書きましたが、これからの時代は集積されたデータが価値をもつ時代になってきます。
特に、他社では入手できない独自の情報をいかに獲得するかがビジネス上非常に重要なポイントになってきます。

気象情報を提供するビジネスを行っているウェザーニューズという会社は独自の情報を入手する仕組みを構築しています。
独自情報の入手方法は大きく以下の2つです。

①自社独自の気象観測システムの設置

これまで気象情報は気象庁の観測データをもとに提供されることが一般的でした。
しかし、ウェザーニューズはより綿密な気象情報を提供するために、自社独自の観測装置を世界各地に設置しています。
その結果、現在の観測地点の動画を気象情報とセットで提供したり、かなり細かい地域指定での気象情報を提供できたりしています。
最近では独自の人工衛星を打ち上げ気象情報に活用する取組みも行われています。

②自社サービスユーザーからの情報の入手

ウェザーニューズはB to C向けのビジネスとB to B向けのビジネスがありますが、いずれもユーザーから情報を入手し、入手した情報を分析・加工した上でユーザーに有用な情報を提供する仕組みを構築しています。

例えばB to Cだと花粉観測器を各ユーザーの自宅に設置依頼を行い、花粉の観測データとユーザーの意見を収集し、花粉情報の提供に活用しています。

またB to Bに関しては顧客の飛行機、トラック、船舶向けに気象情報を観測するセンサーをとりつけ、情報を集積した上で、その過去情報を分析し、精緻な気象関連情報を提供しています。
このように天候により非常に影響が大きい運輸等の事業にとって、精緻な分析を実施し気象情報を提供してくれるウェザーニューズは大変ありがたい存在となっています。

特にこのユーザーからの情報を入手し、価値のある分析データを返す仕組みは互いにWin-Winの関係となっており非常に面白い取組みだと感じています。

これからは独自の情報の集積とビックデータの分析力に非常に価値が生まれる時代だといえるでしょう。
これから色々な分野でこのような取組みが広がっていきそうです。

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