今日はコンサルタントのアウトプットである、プレゼン資料の作り方について書きたいと思います。

我々コンサルタントは自分のメッセージをクライアントに伝えるために、日々パワーポイントでスライドを書きます。
作成したスライドにつき、マネジャー、パートナーのインプットを受け、ブラッシュアップされたものをクライアントにぶつけるのです。

ふと振り返ると、プレゼン資料の作り方についてコンサルタントになる前と比べて大きく変わったなぁと感じます。

具体的には下記の3つが大きく変わったところだと思います。

①最初にプレゼンのターゲットをよく分析する
そもそもプレゼンは聞き手にとって興味がある内容でなければいけません。
なぜなら我々コンサルタントがインパクトを出すには、聞き手が興味を持ち、納得し、実際に行動に移されることが重要だからです。
その点を踏まえると、プレゼンのターゲットの考え方、趣向をきちんと把握・分析し、プレゼンのポイントの設定・構成を行うことが必要です。
xx社長はこういう考え方の人だ、であったり、xx役員はこういう点が気になっている、という情報をきちんと収集し、プレゼンの論点の設定、資料の構成を行っていきます。

②プレゼン全体のストーリーを意識する
聞き手が納得し、動いてもらうためには、聞き手の心を動かすことが必要です。
そのためには、単なるファクトを示すのではなく、プレゼン全体が一つのストーリーになっていることが大事だと考えます。
ちょっとした例だと、打ち手の検証結果のファクトのみ示すのではなく、その1つ前のスライドに以前はこんなダメな現状だった、というスライドを入れることで、「以前のダメな状況から、この打ち手を打って、これだけ変わったんだ」という一つのストーリーとしてクリアに検証結果が伝わります。

③スライドはメッセージを考えた後に、作り始める
これが一番大きな違いかもしれません。昔はプレゼンを作るとなるとまずパワーポイントを立ち上げあーでもない、こーでもないと試行錯誤をしたものです。
一方、コンサルタントはスライド作成前に、まずメッセージをクリアにします。
私の場合はOutlook上で各々のスライドのメッセージを書いていき、メッセージがクリアになるまでスライドは触りません。
なぜならこの時点でメッセージがクリアでない、というのは何かがおかしいからです。
自分がよくわかっていないか、そもそもそのスライド自体が不要なのか、必要なファクトがそろっていないのか、等色々な原因があります。
この時点でスライドに手をつけると死にスライドが量産され、チーム内で焼かれることになります笑

このようにポイントだけ書いてもプレゼン資料作りは深いものがあります。

ちなみにここまでプレゼン資料のポイントについて書きましたが、本当に本当に実力のあるプレゼンターはプレゼン資料無しかほんの数枚で自分の情熱でストーリーを語れる人だと言われています。

いつかそういうレベルに到達してみたいものです。

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