お墓探し隊 | 「NYに旗艦店! 」までの道のりブログ

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世界のベビ子ママの笑顔に人生を貢ぎ尽くしたい槌本靖子による
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13日、お仕事のスケジュールを調整して、

 

 

 

 

広島へ 日帰りのお墓参りに。

 

 

 

 

私の父が 東広島の黒瀬というところの出身なのです。

 

 

 

 

けれども、私の父の実母は、

 

 

 

 

父が2歳の時に 病気で亡くなり、

 

 

 

 

その1年後に 父の実弟さんも 病気で亡くなり、

 

 

 

 

そのあとに、育ててもらうことになった継母さんが

 

 

 

 

私の父と 折り合いが良くなく、

 

 

 

異母兄弟も出来たこともあり、 

 

 

 

結果、父は

 

 

 

県内の 親戚を転々とすることに・・・

 

 

 

 

辛い思い出ばかりが よみがえって来る広島と、

 

 

 

京都に出てからの父は 

 

 

 

最大限に距離をとって 生きて来ました。

 

 

 

 

何も語らないけれど、

 

 

 

 

きっと いろんな悲しみや 寂しさや

 

 

 

 

悔しさや 憎しみや 

 

 

 

 

無力感や無常感を 

 

 

 

 

積み上げながら

 

 

 

 

幼少期や青年期を 

 

 

 

 

父は 生きて来たんだと思います。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広島の祖父が亡くなったときも、

 

 

 

 

祖母(父にとっての継母さん)が亡くなったときも、

 

 

 

 

父の異母兄弟となる弟さんが昨年亡くなったときも、

 

 

 

 

父は、最小限の行事に顔を出すのみに留めました。

 

 

 

もちろん私たちは連れて行かず。

 

 

 

 

 

 

そんな流れの中で、

 

 

 

話せば長くなるのですが、

 

 

 

私の身の上で、

 

 

 

やたらに 広島に行かなければならないような出来事が重なり、

 

 

 

やたらに、広島に行きたいと思う感覚が

 

 

 

わたしの中で 日増しに強くなり、

 

 

 

 

ご先祖様のお墓で、

 

 

 

父や母を含め姉や私全て、

 

 

 

怪我や大病なく、今まで生きられていることへの

 

 

 

今までの感謝をお伝えしたい気持ちになりました。

 

 

 

 

そして、わたしの子供たち3人にも、

 

 

 

 

自分たちに命を繋いでくれたご先祖様の存在を

 

 

 

現場で目にして 

 

 

 

なんとなくでいいから 感じて

 

 

 

繋いで来て下さった力に 感謝する心を持ってほしくて。

 

 

 

 

 

前日、

 

 

 

父にお墓の場所を聞いたのですが、

 

 

 

「わたしもね、もう何十年と行ってないから、もう覚えてないんです。

 

 

 

父親が亡くなったのが、30年ほど前ですから、

 

 

 

それからは 一度も行ってないことになります。

 

 

 

実の母親と富雄(実弟)が亡くなった時には、毎日毎日行ってたお墓だったけれど、

 

 

 

なにせ ど田舎の 山の中なので、

 

 

 

山道も 変わってるだろうし、

 

 

 

それに

 

 

 

もう ほとんど 忘れちゃった。かお

 

 

 

 

 

顔

 

 

 

 

・・・まぁ、私の父は こういう人なのです。

 

 

 

 

 

 

父の実家の住所は聞いて、

 

 

 

そこから 父と母の うろ覚えを頼りに お墓探しをしようと、

 

 

 

車で日帰りで 広島へ。

 

 

 

 

父の実家の住所は聞いたものの、

 

 

 

 

もうその実家には誰も住んでいないのです。

 

 

 

 

現地にお墓の場所を聞ける人もいないのですが、

 

 

 

 

とりあえず、実家を拠点に

 

 

 

子供たちと犬1匹で お墓を探すことに。

 

 

 

 

 

広島の実家に到着してから、

 

 

 

空き家になってる実家を拠点に、

 

 

 

日が暮れ始めるまで3時間くらい 

 

 

 

子供たちと犬一匹で

 

 

 

 

山の中を 探して回り・・・

 

 

 

 

いくつもの墓石の名前を確認して歩いたのですが、

 

 

 

 

結果、 該当の墓石を

 

 

 

 

見つけることができませんでした。

 

 

 

 

 

だけど、

 

 

 

父の実家の目の前にある 細い小道が

 

 

 

妙に気になり、

 

 

 

その小道を上がっていくと、

 

 

 

古びた鳥居が見えて、

 

 

 

 

 

 

そこに 稲荷大明神 という とっても古びた神社が。

 

 

 

 

 

 

 

お墓を探し回っていた3時間、

 

 

 

何回、この神社に足を留めたか わかりません。

 

 

 

 

妙~に気になって、気になって 仕方なく。

 

 

 

 

 

 

近頃、 「古事記」 を読んだことで、

 

 

 

今まで 全く関心のなかった神社の

 

 

 

 

知識を集め始めている 私にとって、

 

 

 

 

この神社を見つけたことに、

 

 

 

 

何かとても嬉しみというか、

 

 

 

あぁー この神社が 父の産土神社なんだ

 

 

 

と悟り。

 

 

 

この神社の存在は、 父からも母からも、

 

 

 

一言も聞いていなかったので、

 

 

 

知らずに 父の実家に来て、

 

 

 

この神社に会えたこと自体が、感激でした。

 

 

 

お墓が見つからなくても、大丈夫。

 

 

 

この産土神様に お花を捧げて、

 

 

 

感謝を伝えればいいんだと。

 

 

 

 

 

 

 

日が暮れてきて、

 

 

 

得体の知れない やたらにブンブン言ってくる 虫が出始めたので、

 

 

 

長女が いらだち出し、(笑)

 

 

 

お墓探しは断念。 

 

 

 

子供3人と 犬1匹で 歩き回り巡って、 ベストは尽くしたなと。

 

 

 

 

もう一度神社に戻り、

 

 

 

今までの感謝と、これからのお力添えをお祈りして、

 

 

 

子供たち3人に持たせていたお花を

 

 

 

お社に 置いてきました。

 

 

 

なんだか、 もう山の中の

 

 

 

本当に古びた神社で、

 

 

 

誰も 管理してないのではないかという神社だったので、

 

 

 

どこに捧げていいやら わからず、

 

 

 

大切なのは 気持ちだからと、

 

 

 

 

こんなふうに置く。(笑)

 

 

 

たぶん 間違ってるんだろうけど、

 

 

 

 

産土神様は薄目を開けて、

 

苦笑いしつつも許してくれる と、 読む。

 

 

 

 

お墓前に辿り着けず、

 

 

 

お墓を掃除したり、 お水やお花をお供えすることは

 

 

 

できなかったけれど、

 

 

 

これでよかったのだと 安堵しつつ、

 

 

 

 

夜の原爆ドームを観て、広島焼きを食べて、

 

 

 

帰京。

 

 

 

 

次の日、

 

 

 

 

父:

 

「あ、おかえり~  

 

で、お墓には行けたの?」

 

 

私:

 

「お墓は見つけられへんかったわ・・ でも実家は見つけた。

 

 

子供たちもみんな一生懸命、お墓探したんやけど、

 

 

結局見つけられへんかった。」

 

 

父:

 

「あーそうなの。 それは ご苦労さんやったねー。」

 

 

私:

 

「でも、じいじの実家の前の 小さい道を上がって行ったら、

 

 

すっごく古い稲荷神社があってな、 ここが産土神様やと思ったから、

 

 

そこの神社に お花とお水を置いて、お参りして来たよ。」

 

 

父:

 

「うん、そうそう。

 

その稲荷神社の奥に、 うちのお墓があるのよ。顔

 

 

私:

 

「 顔 顔 顔 顔 顔 」

 

 

父: 

 

「そのお社の奥に お墓あったでしょ。」

 

 

私:

 

「いやいや、そんな『神社の中』っていうメイン中のメインのランドマーク、

 

そんな特大ヒント、

 

わたし、ひとことも 聞いてないやーーん?顔

 

 

父:

 

「あ、そうお? 

 

まぁ、でも その神社にお供えしてきたなら、

 

それが 大正解なんだから。」

 

 

 

私:

 

「 コワイ…びっくり コワイ…びっくり コワイ…びっくり コワイ…びっくり コワイ…びっくり 」

 

 

 

 

 

というわけで、

 

 

 

 

 

 

 

墓石の前には 立てなかったものの、

 

 

槌本のご先祖様ごと、今も抱えて守って下さっている主にこそ、

 

 

実は お詣りをできていた

 

 

 

という オチー。   かお