「月の岬」

全公演が終了しました。

劇場の中に入れば、平家の一軒家、海岸近くの夏の空気…

一気に世界に入り込めるような空間でした。

（写真：交泰）

清川裕子さん。

多分、何一つ確定的なことが書かれていない台本の中で、数少ない目的も行動もはっきりしている人物ではなかったでしょうか。

そして、旧世代の大人たちと対比して、娘有里の清々しいこと。

きっと、これからの世界は次の世代が担っていくのだと感じさせてくれました。

何ひとつ本音を出さない大人たち、みっともない大人たち、滑稽な大人たち、哀しき大人たち…

最後に取り残された信夫さんは何を思ってゆっくり湯呑みを持ち上げたのか…

それは観る人、それぞれの想いで良い気がします。

何か少しでも観客の皆様の心に残った作品ならば幸いです。

柔らかく役者一人一人の個性を大切にしてくれた演出の大河内さん、

無からこの世界を創り出してくださったスタッフの皆さん、

いつも見守ってくれた制作のみなさん、

共に生きてくれた共演者のみなさん、

そして

この世界を愛してくれた観客のみなさんに

心からお礼申し上げます。

…と、しばらく浸っていたいのですが、

もう次の公演のチケットが発売されていました！！！

次回公演は、奇しくも同じ池袋芸術劇場シアターウエストにて「ドレミの歌」

もうタイトルからして明るさが漂ってきます！

「月の岬」とのギャップたるや…

名古屋の人気劇団主宰平塚直隆さんの脚本演出でお送りします。

若手女優たちの元気で明るい学園もの。

ぜひお楽しみに！！！

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『ドレミの歌』

脚本・演出:平塚直隆(オイスターズ)

【東京公演】

5 月 9 日(木)~12 日(日)@東京芸術劇場シアターウエスト

　5/9 19:00
　5/10 14:00 19:00
　5/11 13:00 17:00
　5/12 12:00 16:00

【愛知公演】

5 月 18 日(土)~19 日(日)@長久手市文化の家風のホール

　5/18 13:00 17:00
　5/19 13:00

チケット(税込): 全席指定8800円　

出演:　秋山ゆずき　山口乃々華　高井千帆　横山結衣　嶋梨夏　佐々木優佳里

　岡部直弥　青地洋

　須田真魚　田野聖子

月→ドレミ