逢いたかった人 | 空とご飯があればいい

空とご飯があればいい

俳優・身体表現者の中澤聖子、そして、母としての私。
家族も仕事も、大切な場所。
食べることも大好き。
いっぱい感じて生きてくよ。

蜷川さんのお通夜に
行ってきました。
逢いたかった人に
逢いにいってきました。


懐かしい共演者の方々や、
スタッフの方々、制作の方々に
再会することができ、
蜷川さんのところで、
必死に過ごしたあの時間が、
蘇ってきました。


蜷川さんは、
怖がりだと、不安だと
聞いたことがあります。
海外公演をするときも、
怖くて仕方がない、と。


でも、だからこそ、
挑戦し続けていた。


遺影の蜷川さんは
私の知っている蜷川さんだった。
最後に顔を見て、
逢えた蜷川さんは、
また更に挑戦し続けていた
蜷川さんだった。


生きて話すことは
叶わなかったけれど、
蜷川さんから、思いと情熱を
しっかりもらいました。


逃げてる場合じゃないね。
怖がりの私も、
逃げずに、ぶつかってゆこうと
決心しました。
人にも、作品にも、創作にも。

そして、
社会に何かを残す、
人の心に影響を与えるものを
創ってゆきたいと思います。


こんなにも、たくさんの人の心に
影響を与えてきた蜷川さん。
私は全然ちっぽけだけど、
思うのは自由!
そして、思っていれば
必ず叶うと信じています。


これが、蜷川さんからの
大切なプレゼントだと
思っています。
そして、たくさんの大切な人たちに
再会させてくれたことも。


蜷川さん、蜷川さん。
ありがとうございました。
どうかダメ出ししながら
見守っていてください。