新元号が決まりました。
「令和」
品格と柔らかさ、新鮮さを感じる良い響きです。
1の時代から2の時代へ
と移り変わる今にふさわしい元号です。
「競争ではなく、協力」
調和・分かち合い・受容
のエネルギーを感じます。
今日は、日本という国に生まれた日本人として、
ちょっと真面目なことを書いてみます。
まず、多くの人が感じたかもしれませんが
「和」が使われたことは嬉しいことです。
おそらく、昭和の時代を生きた人にも馴染みやすい文字であり響きかと。
「和」は日本の心。
そもそも、あの聖徳太子が定めた『17条憲法』で
第一条に掲げたのが、
「和をもって貴し」
でした。
実は、この新元号が決まった時、2014年の9月に聴いた氷川神社の宮司さんのお話を思い出しました。
当時、宮司さんがわざわざ、17条憲法の現代文訳付のプリントをコピーして下さり、興味深いお話を聴くことが出来ました。
☆知育・体育は学校で教わりますが、
徳育(人が生きる道に徳をもって生きる)は、
どこが発祥となっているのか…が宮司さんのお話のテーマでした。
徳育に欠かせないのが、
『礼』とのこと。
604年に聖徳太子が中央集権の整備のために、
日本国民の規範として定めた『17条憲法』。
『17条憲法』4条にある、
『群計百両、礼をもって本とせよ』
=政府高官や一般官吏たちは、礼の精神を根本に持ちなさい。
~敬う心を持って、人民を治めること。
上の者が礼法にかなっていれば、
社会の秩序も乱れず、
国全体として自然と治まるものだ~
と、あります。
それが、江戸時代では、
『江戸しぐさ』など、
商人が作った規範のもとにもなっているそうです。
江戸時代では、道の7割を空けて端を通り、
いつでも大名や産婆さん、飛脚が
通れるようにしていたそうですし、
『喫煙しぐさ』では、
食事処、子供の前では吸わないことが当たり前のことだったそうです。
『うかつあやまり』
という言葉もあったようで、
足を踏まれた方が、
「こんなところに足を置いていてごめんなさい」と謝ったそうです。
そうやって、おのずと謙虚になり、
周りに対する配慮、目配り、気配り、
心配りがうまれたそうです。
これによって、
『和』が保たれる→大きい和→大和(ヤマト)
大和魂とは、
ここからきているのでしょうか…
それゆえか、17条憲法の1条には、
「1にいわく。和をもって貴しとなし、さからうこと無きを宗とせよ」
とあります。
2条の仏法僧より、3条の天皇崇拝よりも上にあるわけです。
良いお話でございました。
うかつはよくあるけど、
こんな使い方、できたらいいですね
敬う心、
心配りなど礼節をわきまえ、
共に助け合っていくべし。
競争ではなく、
協力し合い
それぞれの花を
咲かせましょうぞ。
今回の「令」は、
礼をもって本とせよ!
という
神様からのメッセージ(お告げ)
なのかもしれませんね。
色でいえば、マゼンダやピンク、グリーンなどが思い当ります。