あれから・・・

20年。

 

世界貿易センタービルなどを襲った、

米国同時多発テロ事件・・・

 

 

あの日の衝撃・・・

日本のメディア、各テレビ局が一斉に打った速報・・・

 

NHKの生放送に切り替えて見ると・・・

そこには早くも映し出されていたNYの現場・・・

 

ニューヨークの摩天楼のビルからもくもくと煙が上がり・・・

そのうち・・・

 

隣のビルに何か大きな物体がツッコミ・・・

しばらくすると・・・

 

摩天楼の2本のビルから・・・

さらに黒々とした煙と真っ赤な火が噴き出している光景・・・

 

何が起きているのか・・・

何をどう理解すればいいのか・・・

 

全くわからず・・・

ただ、ただ・・・

呆然と眺めていた、あの日の夜・・・

 

あれから20年が経ちました。

 

 

事件発生直後・・・

世界中の空港が閉鎖され・・・

 

10日後、空港が開港され現場取材のため、

私は一人、ニューヨークへ命と向き合いながらの渡米。

 

ブログでは・・・

事あるごとにこの事件をお伝えをしていますが・・・

現場取材をした私にとっては一生忘れられない衝撃の事件です。

 

10日間程・・・

滞在したニューヨークの空は・・・

明けても明けても・・・

灰色でした。

 

取材した私・・・

現場で交流したリポーター仲間・・・

皆、体調を悪くしました。

 

毎日、灰色の最悪の空気を吸いながらの取材・・・

現場付近の移動手段、車や電車は閉鎖されているため

ひたすら徒歩で歩き回っているのですから無理もないのです。

 

でも・・・

現場に立ち会い、

現状を目の当たりにすると・・・

もうそれは何でもないこと・・・

 

言葉に表せないとにかく惨たらしい惨状の中では、

生きていることだけが何よりと思うしかない・・・

そんな思いでした。

 

それから・・・

毎年9月近くにはNYに渡り現場を訪れました。

プライベートでもあの場所がどう立ち直って行くのか・・・

見続けていきたかったから。

 

 

写真は・・・

3年前。

 

 

メモリアルホールの中に・・・

様々なものが展示されていました。

 

 

貿易センタービルの頑丈な鉄柱・・・

しかし、無残な残骸です。

 

 

ビルのそばで見つかった・・・

消防車。

 

 

頼もしかった消防士の方々は・・・

もちろん皆、素晴らしいヒーロー達です。

 

 

再建されたビルの隣・・・

亡くなった人の名前が刻まれているメモリアルプール。

 

ここだけは・・・

静かに・・・

 

時が止まっている気がしました。

 

 

今・・・

CNNテレビでは・・・

20年前の映像が流され・・・

追悼の放送がされています。

 

世界を震撼した事件・・・

3000人が犠牲となった中、

現場から間一髪で逃げ出せた人の声・・・

「あれから人生が変わった。」

20年経った今も涙を流し応える人々・・・

 

私も・・・

胸が詰まります。

 

 

グランドゼロ・・・

ニューヨークのメモリアルの追悼式典では、

今年も犠牲になった人のお名前を・・・

ひとり、ひとり、読み上げます。

 

ひとり、ひとりに・・・

それぞれに異なる未来ある人生があったのです。

 

その中には・・・

犠牲になった日本人もいます。

 

9*11

決して忘れてはならない・・・

出来事です。