10月22日火曜日

肌寒くもうコートが必要と冷たい空気を感じる日・・・

午後4時過ぎ、我がホーム東京ドームへ。

 

 

試合開始まではまだ2時間・・・

早い時間から駆けつけるファンがひしめく中、

2019年のセ・リーグチャンピオンとなった証がここかしこに・・・

 

 

そして・・・

新たに始まる闘いの一戦・・・

 

 

入場口には台風災害で被災した皆様への支援の募金協力・・・

 

 

緊迫の大事な一戦、

まもなく始まる緊張の時間・・・

刻一刻とその時が・・・

 

 

ネットで必死で死守したシート・・・

チケット販売開始10分過ぎにほぼ売り切れとなっていた中、

あわてて取ったお席は・・・

 

 

黒い皮に・・・

野球ボールの結い目のような模様になっている、チャンピオンシート。

バックネット裏の高い位置にあるふかふかなシートです。

 

 

プレイボール前・・・

和やかな中にもすでに戦う気持ち。

 

 

「一丸となって戦う」

 

 

選手の胸に去来するものは・・・

どんな思いなのでしょう。

 

 

広いドーム内に快音を響かせた先制ホームラン・・・

幸先良いスタートを切った読売ジャイアンツ。

しかし、敵も然るもの・・・

シーソーゲーム。

 

 

もう・・・

これが私が東京ドームで観る最後となるであろう阿部慎之助選手。

 

 

その姿は・・・

いつも如何なる時も凛々しかった。

 

 

ただ・・・

 

 

この日、阿部選手からの阿部選手らしい気持ち良い快音は聞かれず・・・
 

 

終わってみれば・・・

シーズン中には見た事のないがちがちに固まった選手達の、

つまらないミスからの失点・・・

 

 

「ジャイアンツプライドはどうした!?」

 

言葉が出なかった。

悲しかった。

 

 

東京ドームに駆けつけた、おそらく全国各地からのジャイアンツファン、

大きな声を張り上げて力一杯にオレンジタオルを振るたくさんのファン。

対戦相手と比べるとドーム内の9割がオレンジのシート・・・

選手達の名前を呼ぶ声はいつもの何倍ものボリュームの大声援・・・

私はそれだけでジワリ涙が出てきた。

みんな必死なんだ。

ファンはただ観ているんじゃない、一緒に戦っているんだっ。

 

その声は選手達に届いていたのだろうか・・・

間違いなく、ひとりひとりの耳に聞こえていたはず・・・

それを意気に感じて暴れてほしかった。

もっと、もっと奮起して欲しかった。

 

選手はひとりひとりの感情があるけれど・・・

おそらく緊張もあるだろうけれど、

戦うこの場所ではけして一人ではないことをもっと感じて欲しかった。

泣きそうになって応援しているファンの顔一人一人を眺めるくらいの余裕と

しっかりとした芯ある心をどっしりと持って欲しかった。

だって・・・

プロなんだから。

選ばれしプロ野球選手なのだから。

 

こう綴っている今の私・・・

涙が止まらない。

昨夜の4戦目、最後の戦いぶりをテレビ観戦して・・・

いま、初めて泣いている。

 

 

でも・・・

でも・・・

きっと選手達は精一杯戦ってくれたのだと思う。

 

実力や力なんて、

対戦相手と比べても少しも劣っているとは思わない。

しかし・・・何故か、何か大きなものに飲まれていた・・・

それは否めない。

 

いま・・・

日本一になったチームに関しては、

語ることも、見ることもしたくない。出来ない。

悔しい、悔しすぎる。

 

けれど・・・

この悔しさはきっと選手達が、

阿部慎之助選手と共に次に引き継いでくれるはず・・・

もう、ここからが読売ジャイアンツのメイクドラマ。

それが、すでに始まっていると信じて・・・

 

”2019年 セ・リーグチャンピオン 読売ジャイアンツ”

今年1年、本当に本当にお疲れ様でした。

たくさんの素晴らしい感動を有難うございました。

 

ひとつだけ・・・

いま確実にわかった事があります。

 

「 私は・・・

  やっぱり野球が大好きだ。そして、

     どんな”ジャイアンツ”も・・・・、好きだ。」