ふと思い立って・・・
着物を整理整頓。
これからの季節・・・
浴衣を出してみました。
何着あるか考えてみる事も無いまま、
数えてみれば・・・
浴衣は八着。
中には何十年も前に買ってまだ、袖を通していないものも・・・
一シーズンに一回くらいしか着る機会がないので、
着るとなるとどうしても一番お気に入りの浴衣になってしまうんですよね。
八番目なんて到底・・・
到達せず。
今年は・・・
出来れば着られる機会をと考えてひとつひとつ眺め・・・
浴衣の老舗『竺仙』の奥州小紋の奥州絣生地の浴衣
紬の糸の仕立てられた生地・・・
まだ若った当時、これを見立てた際、
「なんでそんな地味な・・・」と言っていた母。
でも、浴衣の色気は派手な色目には無い事を知っていて、
反物を着付けて頂いた時には、納得した母でしたが・・・
洋服はさっさと選ぶ私も着物の反物を選ぶときはかなり慎重で、
下見に何度も通い、あるときは日本橋の問屋まで行き、
まだお店に並ぶ前の山のように詰まれた反物から選ぶ事も。
小物は京都の老舗まで足を運び・・・
そこで無ければ希望だけ伝えて・・・
その後・・・
その意見が通った半襟を東京のデパートの京都展で見つけた際、
職人さんによく聞いてみると・・・
「京都のお店にいらしたお客様からのご意見で書いた絵柄です。」と。
「えぇぇ~!それは、私だぁ~!」
思わず感激して責任を取って買わせて頂いた事もありました。
お伝えしていたのは「雅楽に登場する楽器の絵は無いですか?」でしたが、
知らないうちに商品化していてくださっていて・・・
あれは、本当に嬉しかった・・・。
帯は・・・
沖縄八重山ミンサー柄の帯。
五つと四つの絣・・・
いつ(五つ)の世(四つ)もいつまでも末永く・・・
柄にはそうした意味が込められていると聞き、
感激して思わずその場で買わせて・・・
着物に纏わる想い出はそれぞれから意味や歴史が感じられ、
面白いエピソードも多々あるので選ぶところからが楽しいですよね。
すべてが忘れられない記憶です。
「今年はかならず着よう。」
着物と対話した・・・
そんな週末。