博多座十一月花形歌舞伎

『あらしのよるに』

 

同名の絵本が原作の演目・・・

さっそく足を運ばせて頂きました。

 

 

中村獅童さん扮する狼の”ガブ”

尾上松也さんふんするヤギの”メイ”

 

ガブとメイがあらしの夜に出会ったことから、物語は始まります。

食う者と食われる関係の二匹・・・

ところが、そんな捕食関係を飛び越えて・・・

心を通い合わせ・・・

仲間同士の集団の思或に心苦しみ、傷つき、

戦いながら友情を貫こうとする、ガブとメイ・・・

 

「・・・ガブ~」

「メイ・・・」

 

ただただ、お互いが何度もそう呼び合う・・・

そんな他愛もないシーンで涙が出そうになり・・・

 

「・・・友達。」

「大切な、友達・・・。」

 

何でしょう・・・

大人の私達が忘れてしまった感情が呼び覚まされるような感覚・・・

お互いをそう語るシーンではジーンと・・・

しみじみ胸熱くなりました。

 

そして、

なんといっても獅童さんの迫力ある立ち振る舞いに、

アドリブも交えたお茶目な演技・・・

時折、温かい人柄ものぞき、

お客様との距離感も一気に縮まり・・・

 

途中・・・

一階席、二階席等、

所狭し・・・とは行かないですが、

縦横無尽に駆け回る演出でも本当に楽しませてくださり、

終始、ワクワクする舞台となっていました。

 

 

この舞台は4歳からのお子さんも観劇できると聞いていますが、

お子さんはもっと無邪気に純粋に楽しめる舞台のような気がします。

 

「・・・友達。」

「大切な、友達・・・。」

 

見終わったあと・・・

心が澄み切り・・・

清らかな気持ちになれたような感じ・・・

 

ガブとメイから、

忘れていた大事なことを教わりました。

素敵なひとときを過ごさせて頂きました。

この感覚・・・

是非、多くの皆様に味わって欲しい・・・

素晴らしい舞台となっています。

 

 

 

博多座で売っていたパン屋さんの・・・

”ガブ”と”メイ”

獅童さんの奥様も買っていかれたとか・・・

可愛い~~!!!

・・・そして、

美味しい。