博多座の3月の舞台

ミュージカル『舞妓はレディ』を観劇して参りました。

 

周防正行監督の作品、

映画でもご覧になられた方が多いかと思います。

それが、舞台でどんな風に描かれ進化しているのか・・・

楽しみに運ばせて頂きました。

 

 

まず・・・

一番興味をもったのは・・・京言葉。

私も関西には長く住んでいましたので、

地元の友人と会話をするとすぐに関西弁になりますが・・・

ただ、京都の言葉はまた独特のニュアンスと言い回しがあります。

それを見事にまた流暢に表現していたと思うのは、

榊原郁恵さん。

お茶屋を仕切るしっかり者のおかみさん役です。

そこに、たおやかではんなりとした佇まいが加わり、

主人公である、唯月ふうかさんを大きな懐で包み、

支えていました。

 

おふたりは、ホリプロのスカウトキャラバン、

そしてミュージカル『ピーターパン』繋がりでもありますね。

第1回から第37回、ここにも歴史があります。

そうした継がれている伝統や絆のような温かさも、

舞台上でところどころ感じて・・・
 

 

劇中では京言葉以外にも、

鹿児島弁や津軽弁なども表現されて、

それを福岡の博多座で公演しているという事も

どこかその地方ならではの言葉の温かさを感じる事にもなりました。

その土地に根付いた地元ならではの言葉は、

宝ですよね。

 

そして・・・

扮する舞妓さんや芸妓さんから伝わる、

京都の花街の風情や舞が大きな博多座の舞台で表現され、彩られ、
映画とは違う華やかに魅了されましたが、そうした中に、

元宝塚歌劇団の蘭乃はなさんと湖月わたるさんが、

登場している事で、より艶やかな舞台となっていました。

 

ミュージカル『舞妓はレディ』

テンポもあり、軽妙で本当に楽しい舞台でした。

見終わったとの幸福感と爽快感は、

劇中の登場人物が皆さん、良い人で、

優しい気持ちになれるからでしょうか・・・

 

いま私は月に一度は大阪で仕事があり、

その際、京都にまで足をのばして寄り道する事がありますが、

優しくはんなりとした中にある京都人の気風と誇り・・・

あらためてそんなものを感じました。

京都の風情、いつの時代も日本人としての憧れですよね。

さっそく祇園や花街を歩いてみようと思いました。

桜の季節がすぐそこです・・・