我が家の次男(小3)は、2才前に小児がん(急性白血病)を患いました。
治療は一年間の長期入院と一年3ヶ月の外来治療。そして5年間の経過観察を先日終えて、ようやく再発の心配がなくなりました
この長きに渡る年月を振り返ると、涙なしでは到底語ることが出来ず、どの言葉や表現を用いれば今の自分の気持ちを言い表せるだろうか…と考えてしまいます。
当時は突然の病気宣告に、まるで大海の渦に飲み込まれたかのようでした。次男と私は着のみ着のまま、救急車で遠方の大病院に運ばれたのでした。
旦那は海外単身赴任中、4歳だった長男を義両親に預け、入院生活に突入したのでした。
日常が奪われてこそ、普段の当たり前の有り難さをひしひしと感じます。病院のスタッフの方々には本当に支えて頂き、たくさんの闘病仲間、お友達も出来ました。
当時何が辛かったって、4才だった長男に会えなかったこと。幼い次男の付き添いで離れるわけにはいかず、遠い自宅には帰れなかったのです。
そして度々訪れる死の恐怖や再発の不安。退院したお友達が再発して戻ってきたり、短い生涯を終えた子もいました。
退院後も抗がん剤の服用やステロイドの影響で感染には気を付けなければならず、制限の日々。副作用で機嫌も悪かったりと大変な毎日でした。コロナ前からマスクに消毒にと、コロナ渦生活を先取りしていました。
少しずつ少しずつ日常を取り戻し、次男も制限なく幼稚園、小学校と過ごせるようになってきました。
治療後5年経てば再発のリスクはグッと下がり、待ち望んでいたその日を、ようやく晴れて迎えられたのでした。
今の率直な気持ちはホッとしたのと同時に、次男が設定してきた壮大なプロジェクトに家族一丸となって取り組んだという達成感。そして終わってみれば感謝しかないのでした過ぎさってみれば「経験させてもらった」の一言に尽きます。
次男が生きていてくれるからこその思い、感じることであります。私の人生観、死生観をガラッと変えた出来事だったのでした。
これからもきっと命尽きるその瞬間まで、いろいろなことがあるのだと思います。渦中にいる時は苦しくて辛くて、でも必ず終わりがあって。
終わった時に結果はどうであれ、やりきったやり尽くしたと思えたなら、残るのは感謝しかないのかもしれません。
皆さんの日常が少しでも心豊かなものになりますように。
アラフォー主婦/親子セラピスト®️seikoでした