ザラメの街
今はどうなんだろう?
小さな頃、長距離走はなんでもマラソンと呼んでいた時期があった。
今ではジョギングなんだろうか?
それでも「人生はマラソンだ」
そんな言葉で語られる時、人生が42.195キロだなどと考える人はいない。
昨日はニューヨーク・シティ・マラソン。
一昨年までは(昨年はハリケーンのため中止)
自宅そばがルートの一部で身近と言えないこともなかった。
今年からは物理的にも、精神的にもはるか彼方の物語ととなる。
今年、友人が初挑戦、完走したという。
そうした意味では今も身近と言えないこともない。
走りはじめて1週間が経つ。
ぼくの中のマラソン、長距離走を。
実は「年を取ってよかった」と思えている。
そうしてそれが
年を取る、経験を重ねることではないか
と考えている。
いつの間にかゴールなき道を歩むことができるようになっていた。
感触がなかったので自信はないのだけれど。
その日は少しずつやんわりと訪れるのではなくて、
ある日唐突に「ガツン」とやってくるのではないだろうか。
気づいていないだけで。
「どれだけ遠くまで行くことができるか?」
「どれだけ速く走り抜けることができるか?」
負け惜しみではなく、強がりでもなくて。
今のぼくからはそんなピースが抜け落ちてしまっている。
ただ走りたいから走る。
健康を考えてのことではない。
もちろん、暇であるという理由はあるのだけれど・
走るのが楽しく、
走ることを、そのこと自体を愉しむために走っている。
その時間の息吹を感じるために。
そう、初めて長距離を走った40年前にも
確かにこの感覚はあった。
まるで新しい世界がひとつひとつ開けていくように。
一歩一歩に宿っているように。
前へ出るためではなく、積み上げるように足を運ぶ。
いつの頃からだろう。
速く走ることを自分へ課すようになったのは。
それは留まるところを知らず加速度的に高まっていく。
上へ、上へ。
もっと速く。
そして走ることをやめた時に消えた。
雨に濡れた落ち葉の積もる舗道。
一歩ずつ木の葉の表情が変わる。
遠くに立つ針葉樹の中に顔が見える。
信号待ちで足踏みをしながら振り返ると、
遠い日がザラメのような表情をして見えた気がした。
丘の向こうは見えない。
上りつめた時に広がる光景の驚き。
車の窓越しには嗅ぐことのできぬ匂い。
自転車にまたがっていては聞こえてこない音に耳を傾ける。
『内向型人間が持つ秘めたる影響力』静なる時間のことを考える。
動の時間の中で見つける静なる時間。
それはNYという街で見つけることのできる静寂とも似ている。
動の街で見つけた静なる時間。
静なる場所で見つける静寂の音。
矛盾を生き、復配の間を走る。
最寄りのセブン・イレブンまで往復1.5マイル。
小雨の中を駆け抜ける。
タバコを一箱求めまた駆ける。
矛盾の健康ライフ。
雨の街を走る。
自分の足音を追いながら。
自分の足音に追われながら。
霧の向こうから車のライトが近づいてきた。
家まであと少し。
少しだけスピードをあげよう。

内向型人間がもつ秘めたる影響力/すばる舎

¥1,890
Amazon.co.jp

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今ではジョギングなんだろうか?
それでも「人生はマラソンだ」
そんな言葉で語られる時、人生が42.195キロだなどと考える人はいない。
昨日はニューヨーク・シティ・マラソン。
一昨年までは(昨年はハリケーンのため中止)
自宅そばがルートの一部で身近と言えないこともなかった。
今年からは物理的にも、精神的にもはるか彼方の物語ととなる。
今年、友人が初挑戦、完走したという。
そうした意味では今も身近と言えないこともない。
走りはじめて1週間が経つ。
ぼくの中のマラソン、長距離走を。
実は「年を取ってよかった」と思えている。
そうしてそれが
年を取る、経験を重ねることではないか
と考えている。
いつの間にかゴールなき道を歩むことができるようになっていた。
感触がなかったので自信はないのだけれど。
その日は少しずつやんわりと訪れるのではなくて、
ある日唐突に「ガツン」とやってくるのではないだろうか。
気づいていないだけで。
「どれだけ遠くまで行くことができるか?」
「どれだけ速く走り抜けることができるか?」
負け惜しみではなく、強がりでもなくて。
今のぼくからはそんなピースが抜け落ちてしまっている。
ただ走りたいから走る。
健康を考えてのことではない。
もちろん、暇であるという理由はあるのだけれど・
走るのが楽しく、
走ることを、そのこと自体を愉しむために走っている。
その時間の息吹を感じるために。
そう、初めて長距離を走った40年前にも
確かにこの感覚はあった。
まるで新しい世界がひとつひとつ開けていくように。
一歩一歩に宿っているように。
前へ出るためではなく、積み上げるように足を運ぶ。
いつの頃からだろう。
速く走ることを自分へ課すようになったのは。
それは留まるところを知らず加速度的に高まっていく。
上へ、上へ。
もっと速く。
そして走ることをやめた時に消えた。
雨に濡れた落ち葉の積もる舗道。
一歩ずつ木の葉の表情が変わる。
遠くに立つ針葉樹の中に顔が見える。
信号待ちで足踏みをしながら振り返ると、
遠い日がザラメのような表情をして見えた気がした。
丘の向こうは見えない。
上りつめた時に広がる光景の驚き。
車の窓越しには嗅ぐことのできぬ匂い。
自転車にまたがっていては聞こえてこない音に耳を傾ける。
『内向型人間が持つ秘めたる影響力』静なる時間のことを考える。
動の時間の中で見つける静なる時間。
それはNYという街で見つけることのできる静寂とも似ている。
動の街で見つけた静なる時間。
静なる場所で見つける静寂の音。
矛盾を生き、復配の間を走る。
最寄りのセブン・イレブンまで往復1.5マイル。
小雨の中を駆け抜ける。
タバコを一箱求めまた駆ける。
矛盾の健康ライフ。
雨の街を走る。
自分の足音を追いながら。
自分の足音に追われながら。
霧の向こうから車のライトが近づいてきた。
家まであと少し。
少しだけスピードをあげよう。

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