十六夜日記~Harvest Moon | ニューヨーク狂人日記

十六夜日記~Harvest Moon

十五夜ではなくて。
十六夜(いざよい)らしい。
今宵は。

こんなときだけちゃんとしたカメラが欲しくなる。
ほかは携帯でこと足りる。
かゆいところに手が届かない時、
孫の手を使うんだろう。
でも、いざというときに孫の手はない。

$ニューヨーク狂人日記



収穫の秋。
十六夜。
月を見ていたら、
今日が大事な日であることを思い出す。
もう一日も終わろうというのに。

26年前の今日。
ぼくはアメリカの端っこを踏んだ。


昼飯のホットドッグ。
ケチャップもマスタードもない。
バスの中の匂い。
晩飯はハム&チーズのサブマリン・サンド。
頼み方もわからないし。
あの巨大なパンにパンパンにくるまれた具。
Coor'sアルミ缶の手触り、音。
開け放ったホテルの窓。
喧騒の間を流れてくる生ぬるい夜風。



ホットドッグにケチャップは好きじゃい。
マスタードとスイートレリッシュ。

サンドイッチを見てもサンドイッチのことしか考えない。
好きなパンに、好きな具をはさむ。
「おい!マヨネーズはいらないって言っただろう!」

最後に缶の手触りを楽しんだのはいつだったろう。

それが26年という歳月。
すり減って、肉がついて。
ぼけて、シャープになる。

ただ骨だけは変わらない。
変えたくない。

Harvest Moonを見上げながら。

けつまずいてばかりだけど。
さて。
ぼくのHarvestはどんなものになる。



種をまき実ったトマト。
地に種の落ちる前の実を食べるのは罪悪かもしれない。
それでも、トマトを食べる。
枝で完熟したものを。
生命の凝縮を。

そして。
種を落とす。



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