ドラえもんのひげを5本にする | ニューヨーク狂人日記

ドラえもんのひげを5本にする

他人のノート。
そうそう書き換えられるもんじゃない。
6本あるドラえもんのひげを、
8本にしたり、1本抜いたり。
なかなかむずかしい。

そこにあるのは6本のひげ。
こっそり覗いたわけじゃない。
それでも、あらゆる状況から。
あの材料から、こんなネタから。
6本であることがほぼ確実だ。

それでも、
3本に、12本にしようと。
もがき、そして苦しむ。

書き換えることのできるあらゆる可能性を探す。
チャンスを掘り起こす。
芽がないのなら苗を買ってくる。
ドラえもんのひげは6本ではいけないんだ。

太平洋のど真ん中で割り箸を掴むようなものであろうと。
砂漠で見つけたペットボトルに残る腐った数滴の水であろうとも。

後から考えると笑い話なのかも知れない。
いや、笑い話としか考えられないだろう、きっと。
それでも笑って過去をふりかえることができるなんて。
いいじゃないか。
10両編成の電車をとりあえずひとりで押してみる。
動くなんて思っちゃいない。

理論としては。



宙ぶらりんは落ちた。
髪の毛でこすった下敷き。
持ち上げたピンポン玉は机の上に落ち、
転がった。
止まった。

ゴツゴツした岩場じゃなくて。
ぬかるんだ湿原でもなく。
元あった場所へ転がり、ピタリと止まった。
まるでずっとそこから動かなかったみたいに。
印刷されたマークの位置までが同じだ。
ひげは5本だった。

取り越し苦労。

今となってはそんな言葉が浮かんでくる。
苦労は避ける性質だけれど、
取り越し苦労ならどれだけでもやる。

それは笑顔で終わるのだから。



クリスマスまであと3日。
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