私はずっと、
パートになったら楽になると思っていました。
子どもが小さい頃、
私はフルタイムで働いていました。
朝からずっと、バタバタでした。
子供の身支度と、自分の身支度。
出発しようとするギリギリで、
子供がうんちして
おむつを変えなきゃいけなかったり。
保育園へ送って。
急いで職場へ向かう。
休憩時間もそこそこに
時短でできない分の仕事をして。
今度は急いでお迎えへ行く。
帰宅したら、
夕飯。
お風呂。
寝かしつけ。
気づけば一日が終わっていました。
毎日、
とにかく余裕がありませんでした。
だから私は思っていたんです。
仕事が忙しいから苦しいんだ。
時間がないから苦しいんだ。
もっと時間があれば。
もっと余裕があれば。
私は楽になれるはずだって。
そして、
上の子が小学校へ入学するタイミングで、
私はフルタイムを辞めました。
パートになりました。
通勤時間も短くなりました。
仕事の責任も減りました。
保育園のお迎えに追われることもなくなりました。
昔の私が欲しかったものを、
少しずつ手に入れたんです。
だから当然、
もっと楽になると思っていました。
もっと笑えると思っていました。
もっと余裕ができると思っていました。
でも。
思ったほど変わらなかったんです。
もちろん、
身体は少し楽になりました。
時間も少し増えました。
でも、
心はあまり変わりませんでした。
相変わらず忙しい。
相変わらず余裕がない。
相変わらず焦っている。
そして、
相変わらず苦しかった。
なんでだろうって、考えてました。
ずっと欲しかった生活に近づいたはずなのに。
苦しさの原因だと思っていたものを減らしたはずなのに。
どうして私は、
まだ苦しいんだろう。
その頃の私は、
むしろ前より頑張っていた気がします。
パートなんだから。
時間があるんだから。
家事くらいちゃんとやらなきゃ。
子どものことも見なきゃ。
夫は仕事を頑張っているんだから。
私が家を回さなきゃ。
そんなことを考えていました。
誰に言われたわけでもありません。
夫に言われたわけでもありません。
でも私は、
勝手に背負っていました。
勝手に責任を増やしていました。
そして、
勝手に苦しくなっていました。
今振り返ると、
あの頃の私はずっと何かを証明しようとしていた気がします。
パートになった私にも価値があること。
ちゃんと家族の役に立っていること。
母親として頑張っていること。
妻としてちゃんとしていること。
そんなものを、
誰かに証明しようとしていた気がします。
だから、
時間ができても楽にならなかった。
仕事が減っても安心できなかった。
だって、
苦しさの原因は仕事だけじゃなかったから。
時間だけじゃなかったから。
もっと別のところにあったからです。
でも当時の私は、
まだそれが何なのか分かりませんでした。
ただ一つだけ、
不思議に思っていました。
なんか私、いつも必死に頑張ってない?
休んでいいのに、動こうとするんだろう?
なんか、いつも「何かしなくちゃ」って思うんだろう?
その答えは、
夫婦関係よりも。
仕事よりも。
もっと昔から始まっていたような気がしています。