6月中旬に読了した本の紹介です。

5月6月は旅行などで読書の時間が殆ど取れなかった。

 

 

2024.4.20 発行の最新の新潮新書です。

新聞広告を見て取寄せました。

 

著者の南直哉(みなみじきさい)は1958年長野県長野市で生まれ。

早稲田大学第一文学部卒業後、大手百貨店勤務を経て、

1984年に曹洞宗で出家得度、曹洞宗大本山永平寺に入山し、

同寺で約20年の修行生活を送る。

2003年に同寺を下山。青松寺に立ち上げた超宗派の

若手僧侶の修行道場「獅子吼林サンガ」主幹を経て、

霊泉寺住職および恐山菩提寺院代。 

輪廻は仏教に不要だと主張している。

 

この方の本は今まで”超越と実在” ー「無常」をめぐる仏教史ー

(2018 新潮社単行本)を読み、このブログでも紹介しています。

 

今回の本では著者の今までの生活史とその中で感じた人とのつながり

を仏教の視点から解説しています。

曹洞宗の永平寺での修行時代が多くの面白いエピソードで語られ

読み物としても飽きさせません。

全ての世事、世間を仏教的立場で解釈しており、こんな見方も

あるのかと思い知ります。

カルト宗教とは何かも判り易く解説しています。

 

著者の心底にはブッダの教えが脈打っており、心に平安が訪れます。