2月分の読書の報告です。 相当な遅読ですので4冊です。
軽い本3冊と真面目な本1冊です。文中は敬称略としております。
2020.10.27 第1版第1刷発行となってます。 単行本の新刊です。
養老孟司の本は殆ど読んで来ました。 書店で見つけてレジに並びました。
対談の相手が伊集院静と思っておりましたが良く見ると伊集院光と
なってました。
伊集院静 : 大作家。週刊文春に「悩むが花」と言う身の上相談を行ってます。
伊集院光 : お笑い芸人。 時々「突撃かねお君」で蘊蓄を語っている。
脳の活動は自分の意識では支配・制御が出来ないらしい。
脳は体内に棲む別人格の活動者でもあります。
お二人の教養・知識の差がかなり見えてくる対談となっていました。
伊集院光が良くしゃべり、養老孟司は相槌を打つ場面が多かった。
2020.10.15 第1刷発行の新しい文庫本です。
しかし内容は週刊朝日などに連載された食べ物に関するエッセイのまとめです。
お米の話がメインでおかずに関しても色んな粗食が中心でした。
思いついたら何でもやってみる人で、手でカレーを食べたりしてます。
私事ですが、80年代の東京で南アジアの出稼ぎ労働者風の方が、
ラーメン屋で麺をテーブルに出して手で食べていたのを見たことがあります。
椎名誠との対談も面白い。この二人は年代も近く気が合う様です。
2015.8.11 初版第1刷発行の本です。
関東地区の釣り人向け雑誌の「つり丸」に連載された記事が
18ページ~267ページまで、その後週刊ポストに連載された記事が
268ページ~377ページまでです。
しかし内容は殆ど同じで、良い年をしてチャンと仕事がある
人々(老若男々)が繰り広げる釣りに関する「怪しい探検隊」の
末裔のアウトドア活動です。
末裔と言っても隊長は今も昔も椎名誠ですが。
この隊のアウトドア活動は今流行りの超豪華・超高価カタログキャンプでは無く
素朴な鍋釜ビール飯の世界ですのでとても共感出来ます。
私事ですが中段していたアウトドアを30代で再開したのは35年前くらいに
民放TVで放映されていた「怪しい探検隊」がきっかけです。
この本を最後まで読んで昔一度読んだ事がある事に気付きました。
2度買いしたのかも知れません。 他の本かも知れません。
2019.4.30 初版第1刷発行の比較的新しい本です。
原始仏教に関する本を読書のテーマとして読んで来ました。
仏教や宗教関係の本は怪しい偽の本が多いがこれは本物です。
ゴータマ・ブッダの語った「スッタニパータ」の評価が低かった。
一つは平易な言葉で語られている事が良くないらしい。
また口伝えを100年近く後に文章化したので既に装飾神話が
沢山盛られている。
当時仏陀とは固有名詞では無くて解脱した修行者に与えられる
一般的な尊称であり、仏陀の言葉と言っても複数の可能性がある。
インドにおける仏教の発祥とその後伝播、日本に於ける変化が
判り易く解説してあります。
現在日本で仏教と言われるものは「スッタニパータ」の内容とは
全く関係が無い事も判ります。
日本社会の高齢化が進み宗教への関心が高まって来て
いるらしい。 仏教の原点への回帰と追及が始まった様です。