楊貴妃が愛したスーパーフード・クコをご存知ですか?
ピンとこないという人も、「杏仁豆腐の上に載っている赤い実」というとイメージが湧くのではないでしょうか。
あまり身近なフルーツとは言えませんが、クコは栄養満点なことでも知られています。
そんなクコの植えつけ時期は、まさに今!スーパーフード・クコの栽培方法について詳しくご紹介します。
クコってどんな植物?
クコ(枸杞)はナス科の落葉低木です。
中国から日本の東アジア原産の植物で、現在は北アメリカでも栽培が広がっています。
ゴジベリー・ウルフベリーという名前で流通していることもあります。
実や葉、根っこの皮が生薬として使われており、ミネラル、ビタミンA・E・B、アミノ酸の一種であるベタイン、赤い実の色素にはゼアキサンチンが含まれています。
ベタインは高血圧や肝硬変、糖尿病といった生活習慣予防効果、ゼアキサンチンやビタミンAは眼精疲労を改善する効果があるそうです。
また抗酸化作用も高く、肌や髪の再生も期待できます。
中国では「不老長寿の実」と呼ばれ、楊貴妃が毎日食べていたことでもしられる通り、まさに美容と健康を支える植物と言えますね。
クコの育て方
果樹は、土壌のpHや肥料など、栽培に気を付けることが多いイメージですが、クコは日当たりさえよければ、土壌を選ばず良く育つ植物です。
樹高も1~2mと、それほど大きくならないので、剪定や実の収穫もしやすいですね。
コンパクトな低木のため、鉢植えでも育てられますが、根詰まり防止のため1~2年に一度鉢増ししたり、根を整理して植え替えしましょう。
用土・肥料
やせた土壌でも育ち、肥料もほとんど必要としません。
土壌のpHもよほど酸性の強い土壌でなければ問題なく育ちます。
水やり
地植えの成木は、数週間、雨が降らないなどでなければ、土中の雨水だけで育ちます。
水切れを起こすと、葉がしなびてくるので、そうなればたっぷり水やりしてください。
鉢植えは土が乾燥したら、底から流れ出るくらいたっぷり与えます。
剪定
クコは主幹から枝が生える単幹型ではなく、株元から細い枝が複数出てくる株立型の樹形をしています。
夏場は特に葉が茂って、風通しが悪くなり、うどんこ病の元になります。
木が休眠する落葉期(11~2月頃)に剪定をしましょう。
全体の枝を短くするというよりは、交差した枝や、ひょろひょろと徒長した枝、特に込み入ったところを透かす程度でOKです。
害虫
アブラムシやトウムシダマシなどが付きやすいです。
多少虫がついても、実はなりますが、駆除するときは、野菜など食用に使える薬剤で駆除します。
薬剤を使いたくない場合は、ガムテープで捕殺するか、脂肪分の高い牛乳を水で薄めてスプレーするなどの方法があります。
まとめ
実をそのまま食べるのはもちろん、中華スープの具やサラダのトッピングにしたり、ドライにして、グラノーラやドライフルーツのパウンドケーキに入れたりと、様々な味わい方ができます。
ぜひお家で育ててたくさん食べてみて下さい。