懐中電灯は、
広く、より明るく照らす大きなものよりも、
明かりとして小さくても
確実に手にできるようにあちこちに数多く備えます。
これまでも伝えてきたように、うちでは、
寝室、テレビ前、キッチン、玄関、トイレ中、廊下に、
常備灯や常夜灯があります。
常夜灯は、
夜中にトイレにいくときなど、ふだんの暮らしでも役に立っています。
常備灯、常夜灯のほかにも、
掌に納まる5センチほどの小さな電池式LED懐中電灯など、
いろんなタイプを、ふだんの生活で使いやすい場所に置いて、
たとえば薬の説明書きなどを読む際も照らして、
実際に使って、存在を身体で覚えています。
私は、寝室のベッドヘッドと出入口の2カ所に、
懐中電灯になる常備灯などを備えていて、
最近、枕の下に小さな懐中電灯をはさむのもいいかも
と思い、トライしています。
夜中に目が覚めたとき、
枕の下に手をやれば時計を見るのに使えて、便利です。
ふだんから使っていれば、存在を身体で覚えられるし、
備えが複数あれば、
いざというとき手にする確率も上がります。
あるお宅のご夫婦の寝室は、畳に布団。
単1電池が何個も入った、
大きくて重たい懐中電灯を部屋に置いていました。
備えとして、現実的ではないのでは?と思いました。
大きな懐中電灯は動きのじゃまになりそうです。
地震のときは揺れで転がり、飛んでしまうかもしれません。
ふだん夜中にトイレに立つとき、
実際に使われているのでしょうか?
使ってみると、大きな懐中電灯は「重くて使いにくい」と感じるはず。
ひとりにひとつずつ、ふとん(枕)の下に挟む方が安心です。
はさむには、コンパクトなほうがいい。
そして、ふだんから使う。
阪神・淡路大震災のとき、
私は、ベッドごと大きく揺さぶられたことを記憶しています。
あのとき、私のベッドサイドには懐中電灯つき時計があったんです。
けれど、その存在、頭をかすめることもなかった。
ふだん目覚まし時計としてか使っていなかったからです。
ふだん使わない大きな懐中電灯。
引き出しにしまい込んだ懐中電灯。
いざというとき、手にできますか?
小さくてもいいので、寝室はもちろん、家中あちこちに備え、
ふだんからなにかにつけて使って、
いざというとき、手にできるように身体で存在を覚えておきましょう。