保育園に入所できれば、働けると言う訳ではない | 生活保護で生活を立て直そう

生活保護で生活を立て直そう

こんにちは
数年前、家族で生活保護を受けていた朝子です

一部の不正受給者や心無い方々に
蔑まれている生活保護制度

なかなか聞けないことや
不安、気になってることを
元受給者で現在は低所得世帯の視点でお話しています

あなたの人生の補助になれば幸いです

こんにちわ
朝子です

正宗さん
お気遣いをありがとうございます

結局、うちの2歳半の次男坊は
午前中、少しぐったりしていて元気も無く
熱は微熱ですが、とても体が熱くて
心配していましたが

お昼におかゆを食べた後は
ケロッとして、いつもどおりの
やんちゃなガキ大将に戻っておりました


こどもって
小さいうちはこの様な事がとても多いです

朝、とても具合が悪くて
吐いたり、熱を出したり、元気が無かったり


母子・父子家庭や
小さなお子さんがいて働けない方を
批難なさる方やお叱りになる方には

「保育園に預ければ働けるだろう」
その様に簡単に仰います

その様な方はご存じないのかもしれません

保育園は人の命を預かる責任ゆえに
とても細かい制限があります


今回のうちの息子のように
「今朝、吐いてしまった」
と言うだけで、預かって貰えなくなる事もあります

他にも
登所して、まず熱を測る保育所が昨今増えています
これは、国の指導で
「熱が37.5℃以上(だったと思います)ある場合は保育できない」
となっているようで、預かれないそうです

子供は小さければ小さいほど
自分で体温調節が上手く出来ません
その為、春先から秋までの暑い時期と言うのは
子供の体温が熱っぽく感じる事も多いのです

今回のうちの次男でい言えば
朝、熱があるのかと思うくらい体が熱く
計ったら37.3℃でした

夕方、ケロッとしていても
まだ体が熱いので、「熱かな?」と思って計ると
37.0℃

でも、いつも通り元気に走り回っていましたし
吐き気も止まって、食事もしっかりしていました

結局、たまたま熱かっただけかもしれませんし
知恵熱みたいなものだったのかもしれないし
本当に具合が悪かったのかもしれない

子供の熱は判断が難しいのです

その為、保育園では預からないのでしょう

しかし、子供の基礎体温は高めです
元気な時でも、37.5℃になる事も多々あります

保育園での規定で
預かってもらえず
やむなく仕事を休んで子供を連れて帰ると
ケロッとして元気に跳ね回っている

「心配して損した、これなら仕事に行けたな」
そんな経験をされた事のある保護者の方は
多いと思います

しかし、その些細な熱が
子供の発する大きなSOSの場合もまた
少なくないのも現状です

保育所の先生も
各ご家庭の状況と子供の状態を考えて
「大丈夫」と判断して、預かってくれる場合や

親が自己判断で「今だけだよ」と思い
朝の事を内緒にして、熱もごまかして
強引に預けたり

そこまでして仕事に向かいます

その結果、昼頃に保育園から
「熱が上がったのでお迎えに来て下さい」
その様な電話がかかってきてしまう

地域にもよるのかもしれませんが
この様な早退や欠席が
月に何日か以上あると
退所しなくてはならないと言う決まりもあります

待機児童が多い地域では
この辺は非常にシビアです

ちなみに、朝子の住む地域は
待機児童が何百人と言う地域なので
長男を預けている時
3女を出産して家にいると言うことで
「一旦退所してもらえないか」
そう相談され、退所しましたが
その1年後、待機児童となってしまいました


「保育園に入園できれば働ける」
命を預けるのですから、そんなに簡単ではありません

会社はその事を知っています
その為、「すぐに帰る親」を歓迎できないような
ぎりぎりの人事で動いている会社は

一人親家庭や、
主に子供の世話をするお母さんを
拒む場合が多いのです

それらを理解し
採用してくれた会社であっても
同僚からの理解が無い場合もあります

私はこれらの矛盾に対して
憤りを感じています


「母子(片親)だから怠けている」
「小さい子供がいるから働かないなんて」

そう仰るあなたは
同じ会社の小さいお子さんを抱える
お母さん(お父さん)に対して

「すぐ休む」とか「子供がどうとかおかしい」など
そう言って迫害してはいないだろうか?

その行為が
働きたくても働けない親を作っている
その事には、気が付いているのだろうか?

そうやって働く場を奪っておいて
生きる為に生活保護を受ければ

「怠け者だ」とか「働けよ」と仰る
子供を育てる行為も立派な仕事です

でなければ、
保育所の先生はお仕事ではないと
言っているのと同じ事だと思うのです

小さな子供を育てながら
会社員やパートをされる方は
掛け持ちでお仕事をしているのと同じだと
私は思うのです

この様に
頑張るお母様達に
「怠け者」という言葉は適切ではない
むしろ、差別による被害者だと思います


こうして話している私ですが
その母子と言う立場を
悪用する方の存在を
全く知らないわけでもありません

ただ、やはり
それら、悪用する方を「多数派」としてほしくない

誤解しないでくださいね
病の為、育児と言う仕事すら出来ないで
苦しむお母さんもいます

この様な方々を
「じゃ、仕事も育児もしていないんだから、怠け者だね」
と仰る方へ

それはこのケースに限らずでは無いでしょうか?

病気や怪我をしたら
まずはその治療を最優先する

それが一般的で、普通の考えだとは思いませんか?

あなただって、
ご自分の親御さんが寝込んだら
ご自分の友人が怪我をしたら

「まずは治療に専念して、早く良くなってね」
そう声を掛けませんか?

健康は第一です

健康あってはじめて
働けるし、家事や育児も出来るとは思いませんか?


一部分を見て
その全てを判断する

それを、あなた自身はされて
納得がいくのでしょうか?

今日は
保育所に入園していても
なぜ、収入が足りなくなるのか
なぜ、仕事が無いのか
その現状を知っていただきたくてお話してみました

どのくらいの方が
これらを「知って」いて「知らない」のか
私は解らないので

これを機に
少しでも多くの方が
育児の現場を知るきっかけになればと思います