ヌマケンさんとライブシーンで慕われる沼田さんは二度目の登場です。
前回はOrderMadeHELL-HEAVEN4でルーパー遣いとして出演していただきました。
沼田さんはブルースギター&ハーモニカの名手としてファンが多く、千葉を中心に活動されています。
スタンダードなスリーコードに、時にはボカロ並みの高速で歌詞をのせる歌唱技術と理不尽さへの憤りや悲しみをストレートに歌にすることのできる稀有な歌い手です。
日常で目にすることのあるリアルな光景を歌にされることが多い沼田さんですが、ここではやや抽象化された「小さな歌」をご紹介します。
「小さな歌」は温かみのある歩くようなゆっくりとしたテンポで始まり、励ますように、大丈夫だから思いっきりやれ、と語りかけるのですが「それが出来なきゃ小さく歌え」としめています。
ここに、沼田さんの温かみやリアリティ、そしてご自身がが歌い続ける強い意思が込められているように感じられます。
多くの人にとっては思ったように実行できるものではなく言葉にできるものではない、という部分をしっかり見ていてくれているということ、そして歌というものの本質的な強さまでもが表現されています。
人類にとっては歌とは何か、という哲学的な思考まで呼び起こすような素晴らしい詞の展開だと思います。
この曲の演奏の盛り上がりも素晴らしいので、ぜひ生で聞いていただきたいと思います。
曲は下記で「小さな歌」は最後ですが沼田さんの魅力が全般につまっています。
https://www.youtube.com/watch?v=z2QhGO1SrSQ