今回2度目の出演をしてくださるバンドのご紹介最後は梨本ういさん。
ボカロPとして合計1000万再生越え、数々の名曲を初音ミクさんに提供し、初音ミクさんの領域をパンクロックに拡張した偉大なコンポーザーであるともに3ピースバンド、「あらいやかしこ」を率いるフロントマンです。

梨本さんの偉業は私は本当にすごいと思っていて、かわいい&清廉の権化初音ミクさんがパンクでもグランジでもかっこよく、情感をもって人のリアルな暗い思いをもを表現できることを立証し、領域を拡張した功績は、クリプトンフューチャーメディアは表彰してもいいんじゃないの???「ゲロ肉弁当」という言葉があんなにキュートに響かせられる初音ミクの性能を示したのもすごすぎるでしょ?
ブレイクスルーですよ、ブレイクスルー。
それはともかく、梨本さんには昨年の「百花繚乱晩餐会」西の膳ではソロで出ていただき、東の膳でバンドで出ていただきましたが、今回は東でソロで出ていただき、西でバンドで出ていただくという逆になっております。

さすが群雄割拠のボカロシーンで海外を含め多くのファンを獲得している梨本さんは歌詞、楽曲のマッチング、アレンジセンスも素晴らしく、「くたばれPTA」「なれの果て 君は笑う」「死にたがり死んでもいいよ」「コケコッコーと鳴いている」といった、普通に心の中に揺れているような生の言葉がひとたびメロディラインに乗ると、一度聞いただけで深く印象に残るのは素晴らしいセンス。

そこは断絶交流さんと似た部分がありますが、梨本さんはダーク系。グランジ風のギターがマッチして、誰もが抱えるざらついた心の声を見事に代弁してくれる梨本さんのファンは海外にも多く、それで日本語覚えました、という方もいらっしゃいます。

バンドの支援のないソロは苦手、怖いとおっしゃってらしたので、今回は百戦錬磨の丸橋ミケさんのプロトワンが付いていますので大丈、、、、あれ?これってひょっとしてプロトワンとも戦う流れ??

もともと楽曲にマッチした声質に恵まれているうえ、声が出る頭のピッチもきっちりきれいに出ているし、なぜー、という感じで、さらにここ最近の梨本ういさんのソロは歌声を変えて新たな表現が加わっているのでオーディエンスとしてはめちゃくちゃ楽しみです。そのようにアーティストが日々刻々と新しいステップに踏み出していくのを目にすることができるのも、ライブの醍醐味です!

今回はエレキギターのソロとなると思われますが、梨本さんのギターはちょっと特殊でピックアップマイクが2系ついていて、コード日本がそれぞれ別のアンプにつながれ二つのアンプからそれぞれ音を出すことができるのだそうです。ルーパーなどを使わずにお一人ハウリングをだしながらリフも弾くという、特別なギターワークもぜひ注目してください!

ちなみにプロトワンとは?と思った方はggって下され。