2012年改正へ高所得者の利用者負担引き上げやケアプラン作成料導入案の行く先は | 社会福祉法人 三幸福祉会 清華苑 公式ブログ

2012年改正へ高所得者の利用者負担引き上げやケアプラン作成料導入案の行く先は

10月28日(木)

厚生労働省は2012年の介護保険制度改正に向け、

介護サービスを利用した際の自己負担割合(現行1割)を高所得者に限って引き上げることや、
「ケアプラン(介護計画)」作成時に利用者負担を導入するなどの検討に入ったようです。
また介護の必要度の低い人がサービスを利用した際の自己負担割合の引き上げや
家事など生活援助のサービス縮小も視野に入れているようです。

厚労省の調査では高齢者世帯の所得格差が拡大しており
高所得者に絞れば理解を得やすいと考えているようですが
健康保険のように初めは無料でどんどん負担割合が増えていったように
徐々に負担増の対象が拡大されていくのでしょうか。

28日には厚労相の諮問機関、社会保障審議会介護保険部会に
これらの案が論点として示される予定となっていますが、
負担増には利用者や野党の反発が予想され、実現のメドは立っていないのが現状です。

ただ自己負担割合の引き上げやケアプラン料発生は
ご利用者の負担が間違いなく増えることになります。
今後は益々「選ばれる」という言葉の持つ意味が大きくなると思われます。

話が進めば居宅支援事業所にとっても大きなターニングポイントを迎えることになるでしょう。

2012年改正に向けて早めの戦略が必要になりそうです。

【参考資料】
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000vcgo-att/2r9852000000vcjq.pdf