ハン・ゴンジュ 17歳の涙

한공주

監督:イ・スジン
キャスト:チョン・ウヒ、チョン・インスン
製作年:2014年

原題:한공주

★★★★☆

 

いろんな意味でいつまでも後を引く心に残る映画だった。韓国映画では、こういう実際の事件をモチーフにした映画が多いけど、ともすると陳腐になりがちなところ、さすが韓国映画界!と思わせる一品!

 

まずはヒロインのチョン・ウヒさんの演技とキャラクター作りがスゴイ!

한공주

 

高校生役なんだけど、実年齢は26歳だった。映画を観たあとで、これは事実に基づいていることを知ったんだけど、知らずに見た方が純粋に楽しめる。

한공주

 

とはいえ…なんとも救いようのない気持ちにさせる映画である。実際の事件の被害者は中学生なんだけど、高校生のハンゴンジュは、好きだった男の子が受けているいじめを気に病んでいた。ハンゴンジュの友人が、何とかとりなそうといじめている不良集団をハンゴンジュの家に招待して酒や料理をふるまっていた。

한공주

 

父親が来るから帰ってほしいというゴンジュは…友人の女の子とを二人で、集団レイプの被害者になってしまう。(実際の事件では43人もの男にレイプされたらしい)

その最中に入ってきた父はショックのあまり、事件後酒浸りに…

한공주

 

一緒にレイプされた友達は妊娠してしまい自殺。

ハンゴンジュは学校の担任の計らいで、実家に仮住まいさせ、新しい学校に転校させたが…

한공주

 

心の深すぎる傷を持つハンゴンジュ。周りとも協調できずにいた。が…チョン・インスンさん演じるウニが、何かと面倒を見るように…歌がうまいハンゴンジュは、少しづつ周りの友達と打ち解けていく。

한공주

 

実際の母は別の男と結婚して、ゴンジュをと受け入れる気はない。父親はレイプ犯の親と示談して酒代にしていた。とんでもない両親。担任も結局面倒なお荷物を実家におしつけただけ。

 

友人のウニと、居候している担任の母がハンゴンジュの唯一の見方だったが…

한공주

友だちがネットにアップしたハンゴンジュの歌う動画を見たレイプ犯の親たちが、学校になだれ込んできた。そしてまた居場所を失ってしまったハンゴンジュは…

 

荷物をまとめ河に飛び込んだ…

한공주

このラストシーンはいろんな意見があって、本当のところはわからない。でも、ハンゴンジュは、泳げないのに必死に水泳の練習をしていた。なぜ?と聞かれたとき「生きたいから」と答えていたハンゴンジュ。最後のシーンで、飛び込んで沈んでしまったあと、優雅に泳ぐ人影を映し出して映画は終わる。

 

これは自由な魂になったハンゴンジュの姿だと観る人もいるけど、私は助かったと思いたい!そうでなければ水泳を習うシーンの意味はないから。それと、そうでなければ、あまりにも後味の悪い映画だと思うから。

 

現実での被害者は今でも一生懸命生きているそうです。

何気なく観たけど本当にいい作品だったと思います。