密偵 밀정
監督:キム・ジウン
キャスト:ソン・ガンホ,コン・ユ,ハン・ジミン,鶴見辰吾
製作年:2016年
原題:밀정
★★★☆☆
1920年代の日本統治下の韓国。ソウルが京城と呼ばれていたころの、独立運動家VS日本警察がテーマです。
日本人にとってはあまりピンとこないけど、韓国人の現在の若者にとってもまだまだ新鮮なテーマになるのかな~
あまりこういう社会的な映画は好きじゃないけど、しっかり昇華して見ごたえのある作品に作りこんでいるあたりは、さすが韓国映画界です!
主演はソン・ガンホさんなんだけど、それを食うほどのコン・ユさんの存在感です!
そしてゲスト出演でほとんど出ないのに、イ・ビョンホンもまたすごいオーラを発してますね。
日本の警察上層部を鶴見辰吾さんが演じています。
ソン・ガンホさん演じるジョンチュルは、日本警察のから、独立運動団体の義烈団を監視しろとの特命を受ける。そしてボスのイ・ビョンホンを始め、義烈団のメンバーと行動を共にするうちに…同国民としての愛国心から、京城へ爆弾を持ち込む助けをするようになり…
京城へ向かう列車の中での攻防がすごい迫力です!結局…義烈団の中にスパイがいて、到着した駅で仲間がドンドン殺され…
仲間の中のたった一人の女性をハン・ジミンさんが演じています。たぶんコン・ユ演じるウジンを好きだったんだけど、そういう変な恋愛は一切映画に持ち込まないのもいい!
捕まったウジン…裁判で証言するジョンチュル…
革命は失敗に終わった…かに見えたんだけど、これは二人の約束だった!ジョンチュルは、隠してあった爆弾を持ち出し、鶴見演じるヒガシや日本警察が集まるパーティー会場を爆破!このシーンで、「ボレロ」が流れるの!!もうこれ最高の演出!
まるで東ヨーロッパの映画を観てるみたいで!
多分こんな小さな抵抗で独立を勝ち取ったわけじゃないけど、このころって、愛国心と熱情で命もいとわない韓国人がいっぱいいたんだろうな~と思う