去るイザイホーの映像上映会から今回のいざなぎ流イベントまで
〝島〟が通底するテーマとなっていた。
平らかな久高島。
絶海の孤島、青ヶ島。
島に関する論考をよむなら、ぜひその島のかたちをイメージしてほしい。
ということで、過去の成城寺小屋講座で開催した
〈島〉との対話シリーズのチラシを紹介します。
たいらかなくだかじま。
サンゴ礁の島。
一度目にしたら記憶に焼き付く
青ヶ島の姿。
「孤島の姫神考――青ヶ島の祭文を読む」
(浅見克彦・山本ひろ子共編『島の想像力 神話・民俗・社会』岩田書院 2010)
青ヶ島の姿を念頭におくと、一層、山本ひろ子先生の論考のタイトル
〝孤島の姫神〟が響いてきませんか?
ちなみに「青ヶ島」の位置はというと…
(上掲論考より)
絶海に等しい。
* * *
太平洋上に飛び石のように点在する伊豆の島々は、「黒瀬川」と呼ばれる激しい潮流を挟んで、御蔵島以北と八丈島以南に大別される。「鳥も通わぬ」と歌われた八丈島と八丈小島、青ヶ島の三島は、独自の黒潮文化圏を形成してきたが、そのひとつが、「八丈島系卜部伝承の祭詞祈願文」と分類された厖大な祭文・経文群の存在である。これら八丈系の祭文群は、母島の八丈島では早くに失われ、周囲九キロの小さな青ヶ島のみに残った。八丈島と青ヶ島の間、約70キロの洋上は、航行を阻む激流が走る「魔の海」で、青ヶ島の周囲には険しい海食崖がそそりたつ。容易には人を寄せ付けない孤島性が、奇跡のように祭文を残したのだ。
(山本ひろ子 上掲論考内 一「寄り物」たち より)
* * *
はるばる台風の間隙を縫って、
この島から東京・草月ホールへ、
島の神事芸能が渡ってきたのでした。
詳しくは、いざなぎ流トークイベント時配布の
山本ひろ子先生の資料を参照ください。