晴天。

のどかな週末。

みなとみらい線の「元町・中華街」駅を出ると

マリンタワーが見え、

そのそばに「横浜人形の家」はある。

思ったより大きな施設。

喫茶店に、ミュージアムショップとお洒落な雰囲気。

と、おもいきや4階の「あかいくつ劇場」にはただならぬ熱気が充満。

 

ロビーにもいざなぎ流の御幣。

 

定員150人の会場はほぼ満席。

定刻ぎりぎりに到着し、案内されたのは最後列席。

(あ、もちろん事前予約しました)

人形があしらわれた緞帳があがると、

笠で顔を隠した異装の人物が

太鼓の拍子にあわせ舞を舞う。

 

舞の披露を終えたMとゼミ長O。

 

この日のトークイベント前半の梅野光興氏のお話では、

「いざなぎ流の神楽と神がかり」について。

〝米〟と巫女、神がかり託宣との関わりなど。

お話は夏の〝れきみん〟での企画展へと繋がってゆく。

 

「秘められた神と祭り 高知県の不思議をたずねて」展

2024年7月19日~9月23日

高知県立歴史民俗資料館・通称〝れきみん〟

 

後半の山本ひろ子先生のお話は、前半の梅野氏のお話を受け取りつつ

さらに伊豆諸島に視点を転じ、訪れる人も希な〝青ヶ島〟に残る祭文、祭儀について

いまや貴重な映像を交えて紹介された。

 

神楽装束を改め資料投影を行うM。

と、山本ひろ子先生。

 

会場には山本先生が和光大で教鞭をとられていた時のゼミ生が来ていた。

卒業して10年以上は経つだろう。

友人と高知に旅行に出かけ、

物部や〝れきみん〟に足を運んで今回のイベントを知り、

キャンセル待ちの席に空きが出たというので来たという。

彼女が、卒業後も物部に足を運んでいたことが嬉しい。

 

今は寺小屋でひろ子先生のゼミをしてるから、

時間があったら遊びに来てよ。

 

イベント後は中華街で打ち上げ。立役者のみなさんの労をねぎらう。

先生方は二次会、さらに三次会へ。

デザートのイチゴアイスが物足りなかった一団は

甘いものを求めて、中華街を彷徨い、

杏仁豆腐、マンゴープリン、胡麻団子でお口直し。

なんだか不思議な熱気にあてられて、

おしゃべりも尽きない。

中華街のカラフルな夜も、いざなぎ流も、

共通点はざわめきと〝賑わい〟であった。

 

「横浜人形の家」での展示は7月21日まで続きます。

いざなぎ流の太夫さんたちの手控えや、

さまざまなヒトガタ、御幣など、なかなかお目にかかれないものが展示中です。

わたしも会期中に改めて(こんどはゆっくりと)出掛けようと思っています!