現代の片麻痺のリハビリにおいて、「感覚麻痺」に対しては「感覚を入力する」アプローチか「意識して識別する」アプローチがある、という所までは説明させて頂きました。主に、

・麻痺している筋肉をしっかりと持つ(ボバース系)

・タッピング、伸長刺激(川平法、PNF)

・硬さの違うものを識別する、関節の角度や力の入り具合を認識する(認知神経療法)

・感覚受容器が反応する刺激の強さや種類を考慮して様々な刺激を入れる

・硬度の高い組織を合う周波数で揺らす事で柔らかくし、そこから感覚刺激を行う(冨田先生やBiNI Approach)

・荷重した時に生じる床反力を狙う(BiNI Approach)

があるかと思います。


それぞれ効果はあります。上手い方はマジでうま〜って方がいらっしゃいます。

が、正常化理論はどれとも違うのです。

本当に「感覚麻痺を改善する」ものになっています。


それでは、何らかの組織を改善するものなのでしょうか?

少し視点を変えて、「片麻痺のリハビリ」から「現在のリハビリでターゲットにされている組織」を挙げてみます。


◆筋肉

◆関節

◆皮膚

◆関節包

◆靭帯

◆筋膜

◆血管

◆リンパ

◆神経、神経の神経

◆自律神経

◆内蔵

◆脳脊髄液

、、、

パッと思いつく限りを挙げてみました。

この中でも、筋肉は筋肉で色々な状態があったり手技があったり、まぁ言い出したら終わりの無い世界になります。しかし、

正常化はこのどれでもない部分を狙う

ものでもあったりします。

あったりするという言葉を使うしかないぐらい曖昧なものにも感じますが、しかし確かに存在しているものに対してのアプローチになります。

どの組織か僕なりの仮説はあるのですが、これを言うと消されてしまうそうなので笑、ここまでしか言えません。

確実に言える事として、

「正常化した後上記の組織にアプローチするとめっちゃ効く」

「上記の組織にアプローチ出来る、リハビリや施術が上手い方はたくさんいるが、見ている限り正常化の概念は気付いている人はいない」

という事は言えます。

表現を変えると、

他の上手い方に教わった時は「うまっ!凄いなぁ〜」になりますが、

正常化を教わった時は

「えっっっ!?マジで!何これ!?」

になります笑 誰が気付いたんこれ?です。



で、正常化すると、確実に血流は良くなるでしょう、脊髄や脳に入る感覚入力も絶対変わるので、感覚麻痺が改善するというのも、理解出来ます。。。




今回は非常に曖昧な説明となってしまいました。が、教わっているから贔屓する訳では無く、どんな教科書にも論文にも載っていないし、誰が気付いたんこれ!?という技・概念であろう事は伝わったのでは無いかと思います。




次回は、異常部位って何?どうやったら出来るの?になります。