青樹庵です。
ネットを利用する仕事でよく耳にするのが ≪ゼロから30万までが一番むずかしい≫
ゼロとは出発点です。
何かのお店をやるのなら、開店すれば少なくとも通りすがりの人の目に入りますが、ネットの場合は、それなりの仕掛けをしなければ、そもそも見てくれる人がいないわけですから。
これ、じつはわたしも経験しています。ネットでブログを始める前のことです。
わたしは、とにかく考えることが好きですし、興味を持つと何でもやってしましまうところがあります。
30年ちかくになりますか会員さんがいまして、その方たちを相手に「来年1年間の運勢」「まじない札」「幸運カレンダー」「守護神シール」をお分けしていました。
あるとき、それをネットでやらないか。というお誘いを受けました。女性の起業家です。販売方法はホームページを作ってそこでお領けする案でした。
ネットと聞いたとたんに好奇心で胸が高まりました。開いたこともない未知の世界です。そこで、その方にお任せすることにしました。
云われるままに、ワクワクドキドキ夢中になって販売記事を書きました。こってりと長々と書きました。
やがてホームページが出来上がり、開店することになりました。
開いてみると、わたしの記事は長々と理屈ばかり、段落もなく読みにくいものでした。
それでも開店と同時にたくさんのオーダーが来ると思い込んでいましたから、何度もそのページを開いては待っていました。
ただ待っていました。
けれどもホムペは石のように存在しているだけで誰ひとり見てもくれませんでした。
それでもいくつかはオーダーが有りました。共同相手が友人知人から集めたからです。
後で知ったのですが、その女性もネットのことは知らなくて、本業はリアルに営業する会社です。それも傾きかけていて、わたしと組んで再生を計ったようです。
つまり、ネットの世界を知らない同士が無謀にもホムペで起業したわけで、もっとダメなのはお互いがお互いを頼っていて、「相手が何とかしてくれるだろう」の姿勢。ウマク行くはずがない。
半年ほどして撤退することにしました。ホムペなんて何の役にも立たないのに、なんで多くの人が使っているのかフシギなままネットからおさらばしました。
「ゼロから30万」が一番大変とは、身をもって体験したというお恥ずかしい失敗話しです。知らないとは怖いですね。
ブログの存在を知ったのは、もっと後のことです。
運命を予知する→経営者