そして最後に。

何一つ不自由なく、これまで野球をやらせてくれた家族へ。


嬉しいときには一緒に喜んでくれて、苦しいときにはずっと味方でいてくれたこと。

当たり前だと思っていたことが、今になって、当たり前じゃなかったんだと分かります。


ここまで野球を続けてこられたのは、間違いなく家族のおかげです。

野球を続けさせてくれて本当にありがとう。この家族の元で野球をする事が出来て、自分は本当に幸せ者です。


学生野球最後のユニフォーム姿、最後のプレーを最後まで、ちゃんと見ていてください。


これまでの全てを最後にぶつけてきます。そして、必ずホームランという形で恩返しします。

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もし今の自分を、小学生の僕に見せることができたら、きっと驚くだろう。

なぜなら当時の僕は、野球が嫌いで、大嫌いで、毎日泣きながら父と母にグラウンドへ連れて行かれていたから。

それが今では、野球が好きで、大好きで、笑顔でグラウンドへ向かっている。

自分でも不思議なくらい、僕は野球に恋をした。

そして、僕がこんなにも野球を好きになれた一番の理由は、大学に入って最高の同期に出会えたことだと思う。

入部当初からずっと一緒にいてくれた野手へ。

当初、僕を含めて野手は、慶介、大和、亮太、の4人だった。

3人は、当時の僕なんかとは比べ物にならないくらい上手かった。 野球についても、僕よりずっと詳しかった。

正直、最初は不安だった。

「こんな自分なんて、相手にもされないんじゃないか。」

そんなことを考えていた。

今、3人の性格を知った自分からすると、あの頃の自分を恨みたくなるくらい、余計な心配だったと思う。笑

3人は、僕に一度も嫌味を言わなかった。

それどころか、野球のことを一から全部教えてくれた。

最初の僕は、バットにボールが当たらなかった。

それでも3人は、毎日のように僕にボールを投げてくれた。

何度失敗しても、何度でも教えてくれた。

「自分たちの練習もあるのに、なんでここまでしてくれるんだろう。」

そう思っていた。

恥ずかしくて、当時は口に出して言えなかったけど、本当に嬉しかった。お前達のおかげで野球が大好きになった。

1年春のリーグ戦。

僕以外の3人はベンチに入り、グラウンドでスタメンとしてプレーしていた。

その姿を見ていると、羨ましくて、悔しくて、けどかっこよくて。

一人で泣いたことを今でも覚えている。

でも、そこで初めて、明確な目標ができた。

「こいつらより、絶対に活躍してやる。」

そこから4年間、僕は密かに3人をライバル視してきた。

絶対に負けたくなかった。

追いつきたかった。

いつか、同じグラウンドで肩を並べてプレーしたかった。

そして迎えた、初めてベンチ入りした1年秋のリーグ戦。

代打で名前を呼ばれ、打席に立った。

初球。

思い切りバットを振り抜いた。

打球はレフト前へ落ちた。

僕にとって、大学野球での初ヒット。

そして、4人の中でリーグ戦初ヒットを打ったのは、僕だった。

もちろん、僕は嬉しかった。

でも、それ以上に嬉しかったのは、ベンチにいた3人の姿だった。

本当なら、悔しいはずなのに。

自分より先に結果を出されたのに。

それなのに、まるで自分のことのように喜んでくれた。

あの瞬間、僕は改めて思った。

「この3人と出会えて、本当によかった。」

僕の初ヒットは、僕一人で打ったヒットじゃない。

毎日のようにボールを投げてくれた3人がいた。

何度失敗しても教えてくれた3人がいた。

僕が野球を好きになれるように、いつも隣にいてくれた3人がいた。

だから、あのヒットが打てた。

このヒットで少しはみんなに追いつけたかな。

そう思っていた。

しかし、このヒットを境に、僕は全く打てなくなった。

そこから出場機会は、ほとんどなくなった。

練習に行っても、毎日ブルペンキャッチャー。

バットを振る時間さえ、まともに取れなくなっていった。

あれだけ野球が楽しくて、あれだけ輝いていた自分の目から、少しずつ光が消えていった。

「なんで自分は試合に出られないんだ。」

そう思うこともあった。

でも、単に自分の実力不足だった。

だから、文句を言うこともできなかった。

悔しかった。

本当に悔しかった。

何度も腐りかけた。

「もういいや。」

そう思ったことだって、一度や二度じゃない。

それでも、僕には仲間がいた。

あれだけ教えてもらった。

あれだけ自分の時間を割いて、僕のためにボールを投げてくれた。

そんな3人を置いて、自分だけ諦めることなんてできなかった。

裏切ることなんて、絶対にできなかった。

だから、空いている時間を見つけては、3人を練習に誘った。しつこいくらい誘った。

「今日、ちょっと打たない?」

「今から時間ある?」

そんな連絡を何度もした。

きっと、3人からしたら「またかよ」って思っていたかもしれない。笑

それでも、3人は付き合ってくれた。

僕が腐りそうになるたびに、また野球をする場所を作ってくれた。

あの時の僕を繋ぎ止めていたのは、技術でも、才能でもなかった。

仲間だった。

そして今振り返ると、あの時間があったからこそ、僕は野球を辞めずに済んだんだと思う。

もし、あの時3人に出会っていなかったら。

もし、あの時3人が僕に付き合ってくれていなかったら。

今の僕は、ここにはいない。

だから僕の4年間の野球人生を語る上で、この3人は絶対に欠かせない。

だから、義友に教えて良かったと思えるような、結果を最後残せる様に頑張るね。

 

よしけいへ。

高校の頃からずっと仲良くしてくれてありがとう。

大学に入ってからは、投手と野手という関係で、一緒に練習することは少なくなったが、陰ながらずっと気にかけていた。

投手として苦しんでいる姿もたくさん見てきた。それでも、どうすれば良くなるのかを考え、何度も試行錯誤している姿には、俺自身もたくさん勇気づけられた。

そして4年生になって野手に転向してきた時、最初に俺にLINEをくれたことが、実は結構嬉しかった。

投手から野手に転向することは、きっと俺が想像する以上に勇気が必要だったと思う。不安もあったと思うし、悩むこともたくさんあったと思う。

それでも最後まで野球と向き合い、頑張っている姿は本当にかっこよかった。

高校から一緒に野球をしてきた同期として、最後まで頑張るよしけいの姿を見ることができて本当に良かったと思っている。

高校から一緒に過ごしてきた時間は絶対に忘れない。

今まで本当にありがとう。

 

投手陣へ。

1、2年の頃、僕がキャッチャーをやっていたのを覚えてるかな。笑

あの頃の僕が言えることじゃないけど、正直、全員相当酷かったね。笑

これだけ身体の大きい僕ですら、捕れないようなボールが何球も飛んできてた。

ワンバウンドしたボールを追いかけて、後ろに逸らして、また拾って。

あの頃は本当に大変だった。笑

そんなお前らに、何度もきついことを言った。

時には、野球人として否定するような言葉をぶつけたこともあったと思う。

今振り返れば、言い過ぎたこともたくさんあった。

それでもお前らは、僕の言葉から逃げなかった。

どれだけ厳しいことを言われても、真剣に受け止めてくれた。

そして、一人ひとりが少しずつ変わっていった。

球が速くなった。

コントロールが良くなった。

マウンドでの表情も変わった。

今ではチームを背負ってマウンドに立っている。

その姿を見ると、本当に嬉しい。

あの頃、キャッチャーとしてお前らのボールを受けていた時間が、今になって僕にとってかけがえのない思い出になってる。

僕が偉そうに言えたのも、きっとお前らなら変われるって、どこかで信じていたからだと思う。

だから、もしあの時の僕の言葉で傷ついたことがあったなら、ごめん。

でも同時に、あの時の僕の言葉を受け止めてくれてありがとう。

お前らが成長していく姿を一番近くで見られたこと。

そして、最後はキャッチャーではなく、お前らの後ろで一緒に戦えること。

本当に誇りに思う。

お前らがマウンドに立って、4年間の全てをぶつける瞬間を楽しみにしてる。

 

最後まで一緒にいてくれたマネージャーの2人へ。

四年間支え続けてくれて本当にありがとう。

楽しかった日も、苦しかった日も、どんな時も支えてくれてありがとう。

僕たちが当たり前のように野球が出来ていたのは、2人がいたから。

あのちゃんへ。

桜美林戦で打ったホームランボールを渡しにくる時、泣いて喜んでくれたのかなってくらい目が赤くなっている姿をみて、嬉しさが倍増した。

最後のリーグ戦、またホームランボール渡しに来てね。

ゆいちゃんへ。

一見、クールそうな見た目に見えるけど、実はかなりの泣き虫だから、今回のリーグ戦では何回泣くかわからないけど、悔し泣きだけはさせないね、笑

どんな時も、チームを支えてくれてありがとう。

 

これまでのリーグ戦では中々勝っている姿を見せることができなかったけど、最後のリーグ戦では笑顔で2人の元へグラウンドから帰って来れるように全力で頑張る。

最後まで僕たちの一番近くに居てくれてありがとう。2人がいなかったらここまでやり切ることは出来なかった。

こんなわがままな選手達を好きでいてくれてありがとう。

 

後輩へ。

俺と一緒に野球をしてくれてありがとう。

毎日、夜遅くまで一緒にゲームをした後輩。

オフ期間になると、毎日のように呼び出して練習に付き合わせた後輩。

いつの間にか当たり前のようにタメ口を使ってくる後輩。

くだらないことで笑った時間も、練習で苦しんだ時間も、全部が青春だった。

「ガキ大将」や「ジャイアン」なんて呼ばれていたけど、その裏側には、弱い自分を見せたくないという気持ちがあった。

支えなければいけないはずの俺が、いつの間にかお前らに支えられて、ここまで来ることができた。

最後のリーグ戦、残り少しだけど、最後まで俺についてきて欲しい。

最後くらい、先輩として、誰よりもでっかくて、かっこいい背中を見せるから。

絶対に後悔させない。

お前らと過ごした時間、全てが青春だった。

 

お父さんへ。

まずは、これまで野球を続けさせてくれてありがとう。

小学生の頃は、海外に出張に行く事が多くて疲れていたと思うけど、帰ってきたら必ず一緒に野球をしてくれてありがとう。

泣きながら家の前で素振りをした事を今でも覚えている。

試合の日の朝ごはんは必ずラーメンを作ってくれた事も覚えている。誰よりも先にグラウンドに行ってキャッチボールもしたね。

僕と性格が似ているから、直接色々言ってくる事は少なかったけど、陰で一番応援してくれていたこと、本当に嬉しかった。

「今日の試合どうだった?」「打った?」「試合出た?」毎回のように聞いてきたね。

「打てなかった。試合でてない」そんな返答が多くて、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。何よりもお父さんが1番悔しかったと思う。

それでも、ずっと支えてくれてありがとう。

ここ最近になって、試合に出る機会が増えて、「打った。試合出た」この報告が出来ることが本当に嬉しかった。

どんな報告をしても、いつも返事は「わかった」この一言だけだったけど、実は一番喜んでくれていたのかな。

リーグ戦で初めてホームランを打った時、家のテレビで何回も見返してくれていたのも本当に嬉しかった。

中々思うような結果が出せていないけど、最後のリーグ戦は必ず打ちまくるから、見守っててね。

 

お母さんへ。

小学生の頃、練習に向かう途中で、キャッチャーをやりたくなくて、野球が嫌いで、泣いていたのを覚えているかな。笑

「今日は行きたくない」何回言ったかわからない。

それでも毎日、朝ごはんを作ってくれて、夜ご飯を作って待っててくれて、ユニホームまで洗ってくれて本当にありがとう。

いつからか、僕がホームランを打つ度にお小遣いをくれる制度ができて、試合の日になると必ず「ホームラン打つなよ」って言ってきた。

そして僕がホームランを打った報告をすると、必ず「最悪!」ってリアクションをする。

でも、そんなことを言いながら、表情にはいつも嬉しそうな笑顔が浮かんでいたね。

残りの期間で、あと何本ホームランを打てるかはわからない、打てないかもしれない。

でも、最後までお母さんが喜んでくれるようなホームランを打てるように頑張る。

そしていつか、あの頃泣きながらグラウンドに向かっていた僕を思い出して、

「続けさせてよかったな。」

そう思ってもらえたら嬉しい。

僕の野球人生を一番近くで支えてくれて、本当にありがとう。

 

お姉ちゃんへ。

僕の試合を見に来てくれたのは、数えられるくらいだったけど、変に野球には詳しくて、いつも僕のことを馬鹿にしてきたね。

「もっと打てよ」とか「それくらい捕れよ」とか、偉そうに言ってくるのが正直ちょっとムカついてた。

でも、なんだかんだ僕の野球のことを気にかけてくれていたのは知ってるよ。

直接は恥ずかしくて言えなかったけど、高校野球引退した時に、何も言わずに靴を買ってくれたの超嬉しかった。

直接応援されるより、馬鹿にされる方が多かったけど、それもお姉ちゃんらしい応援だったのかなと思う。

もうすぐ引退だから1試合くらいは試合見にきてね。

今まで、陰ながら僕のことを応援してくれてありがとう。

 

おじいちゃんへ。

小さい頃は、一番僕の相手をしてくれたね。

公園でキャッチボールをしてくれたり、一緒に遊んでくれたり。

あの頃のこと、今でもちゃんと覚えているよ。

お父さんとお母さんがいない時は、どんなに朝が早くても、嫌な顔一つせず送り迎えをしてくれたね。

本当にありがとう。

多分、僕の試合を直接見に来てくれたことは、ほとんどなかったんじゃないかな。

それでも、僕が活躍した動画を見せると、毎回嬉しそうに見てくれた。

その顔を見るのが、僕は嬉しかった。

僕が野球を始めた頃から、ずっと応援してくれてありがとう。

最後くらい試合見にきてね。絶対活躍するから。

 

天国にいるおばあちゃんへ。

今の僕が野球をしている姿を見たら、なんて言うんだろう。

「大きくなったね」って笑ってくれるかな。

高校生というまだ幼い頃の僕しか知らないおばあちゃんに、今の僕の姿を見せられないことが少し寂しいよ。

でも、もしどこかで見てくれているなら、少しだけ自慢するね。

僕、大学生まで野球続けたよ。

あんなに野球が嫌いだった僕が、最後には野球が大好きになったよ。

ここまで来られたのは、家族みんなが僕を支えてくれたから。

天国から、最後の僕の姿を見ていてね。

きっと最後は、笑って終わるから。

おばあちゃんにも「野球を続けてよかった」って、胸を張って報告できるように、最後まで頑張るね。

 

長くなりましたが、これまでの僕の野球人生に関わってくれた全ての方々、本当にありがとうございました。

最高のホームランを打って、みんなに感謝を伝えたいと思っています。

全力で戦ってきます。