順天堂大学研究基盤センターの楊万里と申します。私の出身は、中国の江蘇省北部の小さい町です。

 

子供の頃、地震については全く知らず、小学校で初めて「地震」という言葉を学んで知りました。しかし、その怖さが想像もできませんでした。中学生の時、中国の四川省(マーボー豆腐の発祥地)の汶川県で、Ms8.0の地震(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87)がありました。その際、テレビで見た地震現場を通じて、地震の恐怖を身に染みて感じました。それ以外に、中国で地震体験はありませんでした。

 

2017年3から私は来日しました。初めて地震を体験した時期は忘れましたが、その時は慌ててすぐ外に出て来ようとしました。しかし、ルームメイトは全く動かずに、「あんたは初めてきてからね、大丈夫、大丈夫。何度も会ったら慣れるよ」と私にゆっくりと言ってくれました。実際、来日の2年目からは、地震があっても全く驚かなくなり、何もなく振る舞うようになりました。もちろん、今朝の地震が起きた時も同じです。

 

しかし、もし大きな地震が起こった場合はどうでしょうか?特に高層ビルにいる時、地震が発生すれば逃げるチャンスがなくなる可能性があります。その故に、どの程度の地震であっても、必ずしもすぐ逃げる必要がないかもしれませんが、警戒し、いつでも避難できる準備をしておくべきだと考えています。

 

順天堂大学 楊万里(坪内先生確認済)