みなさん、こんにちは
せいっちゃん(仮)です。
◯ガンプラは2つのパーツを
貼り合わせ「筒」を
作成していく作業の繰り返しです。
2つのパーツで構成されている以上は
パーツ間のつなぎ目が発生します。
これを合わせ目と呼び、
合わせ目を消す作業を
「合わせ目消し」と呼びます。
◯合わせ目を消す利点
不自然な線が消え、見映えがよくなり
かっこよくみえる
◯実際に合わせ目消しのやり方を
お伝えする前に、
「どうして合わせ目が消えるのか」
ご説明させていただきます。
原理が分かれば作業中に
気をつけるべきポイントも
自ずと分かるようになるはずです。
◯皆さんはなぜセメントで
接着できるのかご存知ですか?
いきなり話がそれたと
感じられたと思いますが、
「セメントがプラ材を接着できる」
特徴を利用して合わせ目を
消しているのです。
◯セメントの接着とは、
いいかえると「癒着」です。
セメントに含まれる成分で
プラ材を溶かし、それが
再度固まることでプラ材同士を
一体化させています。
この「癒着」からの「一体化」を
利用して合わせ目を消しているのです。
◯今回は、基本この流し込みセメントを
使用しています。
通常のセメントと比較し
プラ材の融解と乾きが早いのが特徴です。
また水のようにサラサラしていますので、
通常のセメントのように
「塗る」のではなく、
パーツ間の隙間に「流し込む」
という使い方をします。
作業するの
ちょっと待ったー
合わせ目を消す作業は、
待ちの作業になります。
接着剤が乾いただろうと思い
気分気ままに作業に取り掛かると
余分にパーツが削れ、
パーツがえぐられたように
なってしまいます。
そうならないために、
乾燥させる時間を決めて、
1日間なら、1日間
2日間なら、2日間
しっかりとパーツを
乾燥させた状態で
作業しましょう。
流し込みセメントを使用しますので、セメントが流れ込む隙間を作ります。
毛細管現象を使って流し込むので、
隙間が大きすぎると
上手く流れ込みません。
ハガキなどの厚手の紙を挟んで隙間を
調整すると細い隙間を作りやすいです。
筆先を隙間にチョンと触れさせるだけで、 スーッとセメントが流れていきます。
隙間すべてにセメントが流れ込むように
量を調整してください。
この時一度に大量のセメントを
流し込むと合わせ目に
面した既存モールドにまで
セメントが流れ込んでしまいます。
この結果モールドが
つぶれてしまうことがありますので
注意してください。
前述の通り、合わせ目消しはプラの癒着を利用します。プラが溶けるまで2~3分待ちましょう。流し込んだセメントが濁ってくるとプラが溶け始めた合図です。
プラが溶け始めたら、ギュッとパーツを圧着します。
すると合わせ目から溶けプラが
「むにゅ」
っと絞り出されてくるはずです。
この「むにゅ」が重要です。
「むにゅ」によって合わせ目の
隙間をふさぐことで合わせ目を
消すのです。
この「むにゅ」は絶対に触ったり、
ふき取ったりしないようにしましょう
溶けたプラが乾燥するまで
しばし待ちます。待ち時間ですが、
他のサイトでは1週間待てとも
書いていたりします。
私は2~3日乾燥させた後、
次の工程に進んでいますが
特に不具合を感じたことはありません。
いづれにせよ、
しっかり乾燥させないと
次に工程で失敗することになります。
デザインナイフやペーパーを使って乾燥した「むにゅ」を削ります。やり方はゲート処理と全く同じです。焦らずゆっくり行いましょう。こうして消した合わせ目がこちらです。
とても、長く地道な作業で難しいですが
これをやる意味があると思いますし
こういう、ことは慣れです。回数こなして
技術を磨いていってください。
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