マックス・フェルスタッペンは、現在の圧倒的なポイントリードにもかかわらず、2024年のF1タイトル獲得は「私の手には及ばない」と述べている。
ドライバーズチャンピオンシップで最も近いライバルのランド・ノリスには70ポイント差をつけているものの、最近のザントフォールト戦ではノリスがフェルスタッペンに22秒差で勝利し、マクラーレンの優位性が浮き彫りとなった。
この結果、レッドブルはマクラーレンを「ベンチマーク」と認め、フェルスタッペンはRB20がアップデート後に「運転しにくくなった」と嘆いている。
最近の5戦では勝利を収めておらず、フェルスタッペンはレッドブルの競争力の低下を指摘し、4年連続のF1タイトルを保証できる車両を持っていないと認めた。
 フェルスタッペンは、全力を尽くす意向を示しつつも、車のパフォーマンスを自身の力で改善することはできないとの考えを持っている。
彼は「勝ちたい気持ちはあるが、車の性能は私の制御外」と語り、チームとして努力することの重要性を強調した。
また、ザントフォールトでの競争力の低下を反省し、改善に向けた努力を続ける意欲を示したが、シーズンのスタート時にはこのような厳しい状況になるとは予想していなかったとも述べている。
 レッドブルは実験的な週末を実施し、フェルスタッペンは以前の仕様のフロアに戻った一方、チームメイトのセルジオ・ペレスはアップデート版を使用した。
ホーナーはアップグレードが効果を発揮したとしつつ、フェルスタッペンは遅いパッケージの使用に後悔はないと強調した。
彼は「できる限り最高のセットアップを見つけようとしている」と繰り返し、競争力を維持するための努力を続けている。
 また、フェルスタッペンはリードを持つことがリラックスを招く懸念についても否定し、レースに勝つことが最優先であると述べた。
彼は「まだ9レースといくつかのスプリントレースが残っているため、状況は簡単に変わり得る」と警告し、シーズンを完璧に終わらせる必要性も語っている。
これらの発言から、フェルスタッペンはタイトル獲得への意欲を保ちながら、現状の厳しさを理解していることが伺える。