ハースのドライバー、ケビン・マグヌッセンとニコ・ヒュルケンベルグは、モナコGPで最後尾グリッドからスタートする。
これは、両車のリアウイングが技術規則に違反していたため、予選結果がFIAによって抹消されたためだ。

アメリカのF1チームであるハースは、コンストラクターズチャンピオンシップでレッドブルとの差を縮めることを目指し、モンテカルロに新しいアップグレードを導入した。
しかし、ヒュルケンベルグとマグヌッセンがそれぞれ予選12位と15位に終わり、特にヒュルケンベルグはQ3進出まであと一歩のところだったが、新しいリアウイングが違法であることが判明した。

予選後のパドックでの車両検査により、FIA技術代表のジョー・バウアーは、カーナンバー20(マグヌッセン)と27(ヒュルケンベルグ)のリアウイングエレメントの調整可能な最上部の位置が許容される最大85mmを超えていたことを確認した。
これは技術規則第3.10.10h条に違反しているため、スチュワードに調査が依頼された。

スチュワードは調査の結果、ハースがリアウイング要素の最大許容寸法を超えていることを確認し、予選結果を抹消した。
チームは、新しいデザインのウイングに合わせてギャップを適切に設定するようにメカニックを訓練していなかったことが原因であると説明したが、FIAはこの説明に満足した。

その結果、両ドライバーは日曜日に最後尾グリッドからスタートすることになり、貴重なポイントを獲得する望みは潰えることになる。