ホンダは電気自動車(EV)競争で出遅れているが、その差を縮めようと断固たる決意を持っている。
最近、同社はEVへの投資額を650億ドルに倍増すると発表し、2030年までに世界中の市場で最大7モデルを投入することを確認した。
ホンダは量だけでなく質も重視しており、今後のEVを際立たせるためにF1テクノロジーの活用に取り組んでいる。

次期EVでホンダが特に重点を置くのは軽量化だ。
このために、F1の専門知識を活用し、既存のEVと比べて約90kgの軽量化を目指している。
具体的には、車体フレームの軽量化と電気モーターの薄型化を進め、バッテリーとモーターを車両の中央低部に配置することで、より低い重心を実現し、ハンドリング性能を向上させる計画だ。
これにより、効率が向上し、ホンダは次期モデルで最低航続距離480kmを達成することを目指している。

2030年までに計画されている7つのEVモデルはすべてゼロから開発され、0シリーズのラインナップの一部となる。
これらのモデルはそれぞれ異なるボディ形状とサイズを持ち、電動セダン、電動エントリーレベルSUV、電動3列シートSUV、電動コンパクトSUVなどが含まれる。
また、全電気式のコンパクトセダンやバッテリー駆動の小型SUVも計画されている。

ホンダの新世代EVの最初のモデルは2026年までに登場しない予定で、米国市場がこれらのモデルを最初に目にする市場の一つになると見込まれている。
同社は、2030年までに電池式EVと燃料電池EVが世界販売の40%以上を占めると予想しており、特に中国や米国などの収益性の高い市場に注力しているが、ヨーロッパやその他の新興市場にも注力する計画だ。