『今回の参議院選挙で、私は〇〇党の推薦が得られませんでした。
 なぜなら、参議院の問責決議が政局の具にしか過ぎないと判断し
 〇〇党の決定に従わずに問責決議に反対票を入れたからです。
 ふたたび、参議院選挙に当選しても、同じように自分の信条に従って
 行動します。私の信条に賛同する方は、ぜひ私を代表として参議院に送ってください』
という議員がいたら、私(誠司)は応援します。

しかし、実際はそういう議員は少ないと思います。
多くの議員がそのような行動ができるようにするためには、下記の改革が必要だと考えます。
(1)同じ政党系の立候補者だが少し意見が異なる人が、
  共倒れを気にせずに立候補できること。
  そのためには、中選挙区単記委譲式選挙制度が最適と考えます。
  (日本人がふつう中選挙区と言ったときは、委譲式なのでそれとは異なる)
(2)参議院の獲得議席は政党交付金と無関係とする。
(3)参議院議員は政党から便宜を受けてはならない。
  選挙時の要員、場所の提供なども禁止する。
  ただし、選挙時有権者がどの政党系の候補者か判るように
  公認や推薦は受けて良い。

そして、このことが、参議院の独自性、良識の府、再考、
党利党略に縛られず高い見地から判断する機関の役割の高まりに
つながると考えます。

(参考)
池上彰の「学問のススメ」:
政治家は「選挙屋さん」に陥った
御厨貴・東京大学先端科学技術研究センター教授に聞く【第4回】より
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20111205/224852/

池上:衆議院と参議院の関係でいえば、日本は参議院が強すぎますよね。
参議院の問責決議で首相が辞めなければならないなんておかしな話です。
そもそも、問責決議で辞めなければならないなら、内閣不信任決議案は何なんだと。
双方の議会が同じ強さを持ってしまったら、衆議院と参議院を分けている意味が

なくなります。

御厨:まさにその通りで、参議院の権力が強すぎるんですね。
でも、日本の制度は、衆議院の首相の指名を参議院の指名よりも優先しているわけ

ですから、衆議院が圧倒的に強くて当然のはずなんですよ。参議院の問責決議で

首相が辞任しなければならないというのは、論理的にも筋が通らないんですね。