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浦和MFソルバッケン、MF岩尾、MFグスタフソン復帰間近 ヘグモ監督「練習に合流している」

 今季から期限付きで新加入したMFオラ・ソルバッケンは13日から全体練習に合流。補強の目玉について「クオリティーの高い練習ができている」と語った。
 
 開幕から4月7日の鳥栖戦まで出場していたMF岩尾憲と、開幕から5月11日の新潟戦まで先発出場し、2得点を挙げているMFサミュエル・グスタフソンも離脱中。ヘグモ監督は「(岩尾)憲とサミュエル(・グスタフソン)も練習に合流している」と明かした。
「全体の姿勢が非常に良い」ペア マティアス ヘグモ監督(定例会見 5/20)

 

(19日のジュビロ磐田戦は勝ち切れずに残念だったが、引いた相手を崩すためにたとえば勇気のあるくさびのパスなど、マティアス監督が選手たちに求めたいことは?)

「それが勇気の問題なのか、読みの問題なのか。タイミング良く攻撃を仕掛ける読みですね。試合の攻撃面ではかなり良くなってきていると思います。昨日の試合のように、我々がボールを握って相手が引いて守る試合は今後も増えていくと思います。たとえば縦のプレーも可能なときは狙っています。ですが、リスクのある、無理をするようなプレーではなく、はっきりとチャンスにつながるような形にしなければいけません。磐田戦の前に、選手たちにはその前の2試合で7得点決めていて、それ以外にもチャンスをつくっているのは攻撃面でうまく機能しているからだ、という話をしました。後半に入ってよりオープンな展開になり、相手がスペースを空け始めたところでチアゴ(サンタナ)や(前田)直輝のチャンスも生まれました。

 

選手たちには本日、チャレンジを与えました。一つは、1-0にしたとき、相手が疲れてきている状況でボールをしっかりキープすれば相手をより疲れさせる流れに持っていくことができる、という話をしました。簡単にそこで相手にボールを渡さないことが大事です。相手も点を取らなければいけないから前掛かりになって、そこで2点目、3点目を取るという流れに持っていくことができればと思っています。あとは個人の戦術的なスキルの話もしました。昨日の試合でもシュートをブロックされる場面が何度かありました。なぜブロックされているのか。その判断を選択するのが早過ぎるのではないか、という話もしました。状況を読んで選択しなければいけません。ブロックされているときはだいたい、2人か3人の選手が寄せてきています。そういうときは他の選手がフリーになっていたりします。ただ、そういう場面が増えているのは、枚数を掛けて相手ゴール前まで行けているということでもあります。今後発展させる重要なスキルだと思います。

 

(シーズン開幕当初と比べてポジショニングで自由度が高まっていると思うが、シーズンの最初は型をはっきりと選手たちに提示し、それを守らせ、徐々に自由度を高めていくようなチーム作りをもともと考えていたのか?それとも今の選手たちの姿を見て自由度を与えた方がうまくいくと考えてマティアス監督が変化していったのか?)

「自由度とクリエイティビティーという言葉がありますが、それが同義なのかどうか。まずはしっかりとした構造を作ることが重要だと思います。その構造がしっかりとすれば、その上で選手たちの創造力、クリエイティビティーが生まれてきますし、関係性も出るようになります。構造ができる前に自由を与え過ぎるとカオスになってしまいます。そしておっしゃっていることはそのとおりだと思います。構造のところに日々のトレーニングで取り組んでいますが、そのなかで選手の関係性がどんどん発達していっています。あとは先ほども話しをしたオーナーシップのところです。選手たちが当事者意識を持って、議論に参加するようになるとクリエイティブなところがどんどん出てくるようになります。監督に言われていることだけをやっていれば、監督の能力がチームの限界になってしまいます。そして攻撃的なサッカーの構造をチームに与えることはある程度の時間がかかると思いますが、いい方向に向かっていると思います。どんどん複雑な方向に発展させていかなければいけません。我々のチームが複雑になればなるほど、相手にとって戦いにくくなると思います」