Tarkus - Emerson, Lake & Palmer [1971] (HD)

 

Emerson, Lake & Palmer - Tarkus

 

約20分にも及ぶ超大作

 

怪獣の生誕から終焉までを描いている。

 

日本でも後楽園が超満員になる程 大人気だったエマーソン レイク&パーマーです音譜

 

エマーソン・レイク・アンド・パーマー (英語Emerson, Lake & Palmer) は、キース・エマーソングレッグ・レイクカール・パーマーによって[2]1970年に結成されたイングランドプログレッシブ・ロック・バンド[3]英語圏を中心に「ELP」と略称されることもある[3]

概要[ソースを編集]

天才的キーボード・プレイヤーと言われたキース・エマーソンが結成したロック・トリオ。各人がそれ以前のバンド活動で既に名声を得ていたことで、「スーパーグループ」と呼ばれた。

活動のピークは結成時から1974年といわれている。この間に、4作のスタジオ録音アルバムと2作のライブ・アルバムを発表し、その全てが母国イギリスのヒット・チャートのトップ5圏内に入り、アメリカではトップ20圏内に入っている。

1972年には来日も果たし、後楽園球場で約35000人を集めたコンサートを行っている。

 クラシックを取り入れたユニークな音楽性と演奏スタイルが支持されて、プログレッシブ・ロックの代表的なバンドとして人気があり、キング・クリムゾンピンク・フロイドイエスとともに「プログレッシブ・ロック四天王」、あるいは、ジェネシスを加えて「プログレッシブ・ロック5大バンド」とされている[4]

 

タルカス』 (Tarkus) は、イギリスにおいて1971年5月に、アメリカにおいて1971年6月14日に発売されたエマーソン・レイク&パーマー(ELP)のセカンド・アルバム

解説[ソースを編集]

本作は『展覧会の絵』(1971年)、『恐怖の頭脳改革』(1973年)などと並び、ELPの代表作のひとつに数えられてきた。作詞とプロデュースはグレッグ・レイク、作曲はメンバー3人が担当した。

 

20分を超える壮大な組曲である表題曲「タルカス」は、怪物タルカスが火山の中から現れ、地上のすべてを破壊し尽くし、海に帰っていくというストーリーを描いている。

タルカスはアルバム・ジャケットにイラストで描かれている想像上の生物で、アルマジロのような体に戦車が合体した非常に風刺的な姿を持つ[注釈 1]。キース・エマーソンは「Tarkus とは帰宅途中に突然閃いた単語であり、特に意味は無く、辞書を調べてもわからなかった」と述べている[2]。タルカスの最後の戦い相手として登場する「マンティコア」は、ライオンの胴と蠍の尾を持つ怪物で、その名前とシルエットは、後にELPが設立するレーベルマンティコア・レコード」の名前とロゴに使われた。

 

作詞を担当したレイクは、当初この組曲のコンセプトに興味を示さず、エマーソンに「ソロでやれば?」と冷たく言い放ったという。

 

この組曲のほぼ全編で使われている「ド・ファ・ソ・シb・ミb」のコードはELPのエマーソンの作品の多くで使われており、ELPらしさの象徴として知られている。

 

対照的にオリジナルLPの片面は小品集とも呼べる内容である。「ビッチズ・クリスタル」「タイム・アンド・プレイス」は、1997年と1998年のツアーで取り上げられた[注釈 2]

 

「ジ・オンリー・ウェイ」では、冒頭にパイプ・オルガン[注釈 3]の独奏でヨハン・ゼバスティアン・バッハの「トッカータとフーガヘ長調」(BWV 540)のトッカータ、中間部でピアノ・トリオに代わってバッハの「平均律クラヴィーア曲集」から「BWV 851 前奏曲 - 3声のフーガ ニ短調」が演奏される[3]。「限りなき宇宙の果てに」はエマーソンとカール・パーマーの共作で、ピアノを中心に据えたインストゥルメンタル。「アー・ユー・レディ・エディ」は本作のレコーディング・エンジニアのエディ・オフォード[注釈 4]をからかったロックン・ロールである。

 

収録曲[ソースを編集]

作詞はレイク。作曲はカッコ内参照。

アナログA面[ソースを編集]

  1. タルカス - "Tarkus"
    1. 噴火 - "Eruption" (エマーソン)
    2. ストーンズ・オブ・イヤーズ - "Stones Of Years" (エマーソン、レイク)
    3. アイコノクラスト - "Iconoclast" (エマーソン)
    4. ミサ聖祭 - "Mass" (エマーソン、レイク)
    5. マンティコア - "Manticore" (エマーソン)
    6. 戦場 - "Battlefield" (レイク)
    7. アクアタルカス - "Aquatarkus" (エマーソン)

アナログB面[ソースを編集]

  1. ジェレミー・ベンダー - "Jeremy Bender" (エマーソン、レイク)
  2. ビッチズ・クリスタル - "Bitches Crystal" (エマーソン、レイク)
  3. ジ・オンリー・ウェイ - "The Only Way (Hymn)" (エマーソン、レイク)
  4. 限りなき宇宙の果てに - "Infinite Space (Conclusion)" (エマーソン、パーマー)
  5. タイム・アンド・プレイス - "A Time And A Place" (エマーソン、レイク、パーマー)
  6. アー・ユー・レディ・エディ - "Are You Ready Eddy?" (エマーソン、レイク、パーマー)

「Tarkus / Emerson, Lake & Palmer」