Duran Duran - The Reflex (Extended Dance Mix)

Duran Duran - The Reflex (Official Music Video)

 

これまでにデュラン・デュランを更新した回は、下記です。

 

1984年当時も、1番目のYoutubeの「Extended Dance Mix」をよく聴いていた音譜

 

キレのあるナイル・ロジャースによるプロデュースも好きアップ

 

デュラン・デュランと言えば、この曲ビックリマーク

 

 

セブン・アンド・ザ・ラグド・タイガー[注釈 1]』(Seven and the Ragged Tiger)は、イギリスロックバンドデュラン・デュラン1983年に発表した3作目のスタジオ・アルバム

背景[編集]

バンドは初期の作品をプロデュースしたコリン・サーストンと決別し、ロキシー・ミュージック等との仕事で知られるイアン・リトルを共同プロデューサーに迎えたシングル「プリーズ・テル・ミー・ナウ英語版)(原題:Is There Something I Should Know?)」を発表した[11]。そして、同曲のミキシングに貢献したアレックス・サドキン英語版)(ボブ・マーリーグレイス・ジョーンズ等との仕事で知られる)も、本作の共同プロデューサーに起用された[11]

 

ソングライティング及びデモ・レコーディングは1983年3月に南フランスで開始され、リトルは本作のための曲作りに当たり、ロキシー・ミュージックのソングライティングの手法をバンドに伝授した[11]。レコーディングはモントセラトAir Studiosミキシングシドニーの301 Studioで行われた[12]

 

バンドはモントセラトでの作業後、1983年7月21日にロンドンのドミニオン・シアターでイギリス王室が主催したチャリティ・コンサートに出演し、23日にはバーミンガムヴィラ・パークで開催されたチャリティ・コンサートにも参加して、その後シドニーへ移った[13]。なお、サイモン・ル・ボンは『ミュージック・ライフ』誌1983年10月号のインタビューにおいて、1983年のうちに日本ツアーを行う意思を明かしていたが、本作制作の遅れにより延期された[13]

 

本作のタイトルに関して、ロジャー・テイラーは1983年のインタビューで「おとぎ話というか、冒険物語みたいなタイトル」「そんな深い意味はない」とコメントしており[13]、サイモン・ル・ボンは2003年のインタビューで「大して良いタイトルじゃないね。『セブン』というのは、僕達と2人のマネージャーのことさ。『ラグド・タイガー』は、運を呼ぶんじゃないかって期待して付けた」と語っている[14]

 

ジョン・テイラーは、本作の音楽性に関して「リズムに関しては、ロジャー(・テイラー)も僕も、以前にくらべて、よりシンプルになっているし、今まで以上に、よりダンサブルになっているね」と語る一方、「メロディ自体は複雑になっている」と説明している[13]。ジョンは「タイガー・タイガー」と「7番目の男」において、前作『リオ』(1982年)収録曲「悪夢の中の孤独」に引き続きフレットレスベースを弾いた[15]

 

ニック・ローズは、「ザ・リフレックス」をあくまでアルバム用の曲と捉えていたが、他のメンバーはシングル・ヒットの可能性があると考えて、最終的にはナイル・ロジャースによるリミックス・ヴァージョンが本作からの第3弾シングルとしてリリースされ、バンド2作目の全英1位シングル、そして初の全米1位シングルとなった[16]なお、シングル「ザ・リフレックス」のB面には、スティーヴ・ハーレイ&コックニー・レベルのカヴァー「メイク・ミー・スマイル」(1982年11月のハマースミス・オデオン公演におけるライヴ音源)が収録されており[17]、このカヴァーは2010年発売のスペシャル・エディション盤のボーナス・ディスクにも収録された。「ユニオン・オブ・ザ・スネイク」は、デヴィッド・ボウイの曲「レッツ・ダンス」のバスドラムのリズム・パターンを元にして作られた[11]

反響[編集]

イギリスでは1983年12月3日付の全英アルバムチャートで初登場1位となり[18]、2018年現在、バンド唯一の全英1位獲得アルバムとなっている[1]。また、ニュージーランドのアルバム・チャートでも初登場1位となり、合計41週トップ50入り(うち9週トップ10入り)した[3]。一方オランダでは、1983年12月17日付のアルバム・チャートで初登場42位となり、1984年に入ると一旦チャート圏外に消えるが、その後もロング・ヒットとなって、1984年6月9日から7月7日まで5週連続で1位を獲得した[2]

 

日本初回盤LP (EMS-91072)は1983年12月16日に発売され、オリコンLPチャートでは6位に達して、日本における初のトップ10アルバムとなった[4]。アメリカでは、1984年2月11日付のBillboard 200で最高8位を記録し、前2作に引き続きトップ10入りした[5]

評価[編集]

東郷かおる子は『ミュージック・ライフ』1984年1月号のレビューにおいて「多少音をいじりすぎた感は否めず、その分だけ、このアルバムを1枚のレコードとして見ると印象がやや散漫になった。もう少しポップ・バンドとしての軽さと、親しみやすさもあって良かったのではないか」と評している[13]。また、Mike DeGagneはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「1982年の『リオ』ほど自由奔放なポップ/ロックの熱狂を味わえるわけでないことは事実だが、デュラン・デュランはシングル3作をトップ10に送り込み、本作を全英1位に導いた」と評している[19]

収録曲[編集]

特記なき楽曲はデュラン・デュラン作。8.はインストゥルメンタル

サイド1
  1. ザ・リフレックス – "The Reflex" – 5:29
  2. ニュー・ムーン・オン・マンデイ – "New Moon on Monday" – 4:16
  3. ひび割れた歩道 – "(I'm Looking For) Cracks in the Pavement" – 3:38
  4. 賽は投げられた – "I Take the Dice" – 3:18
  5. 罪と情熱 – "Of Crime and Passion" – 3:50
サイド2
  1. ユニオン・オブ・ザ・スネイク英語版) – "Union of the Snake" – 4:20
  2. 運命の影 – "Shadows on Your Side" – 4:03
  3. タイガー・タイガー – "Tiger Tiger" – 3:20
  4. 7番目の男 – "The Seventh Stranger" – 5:22

 

「The Reflex / Duran Duran」