Sex Pistols - God Save The Queen
The Sex Pistols - God Save The Queen - 1/14/1978 - Winterland (Official)
セックス・ピストルズは、グレン・マトロックの脱退によって、
ソング・ライティング能力が低下し、短命に終わってしまった。
曲作りは、本当に重要だ。
テムズ川のボートでゲリラライブとは、斬新で最高だ
セックス・ピストルズ (英語: Sex Pistols) は、イングランド出身のパンク・ロックバンド。
1970年代後半にロンドンで勃興した、パンク/ニュー・ウェイヴ・ムーヴメントを代表する象徴的グループ。
自国の王室・政府・大手企業などを攻撃した歌詞など、反体制派のスタイルが特徴[2]。また、活動期間は短命ながら、後世のミュージック・シーンやファッション界にも多大な影響を与えた。
2006年『ロックの殿堂』入り。ローリング・ストーン誌選出「歴史上最も偉大な100組のアーティスト」第60位。
当時、ロンドンのキングス・ロードで『SEX』というブティックを経営していたマルコム・マクラーレンは[注 1]、店に出入りしていた不良少年のスティーヴ・ジョーンズとポール・クックが結成したアマチュアバンドに目をつけた。それに積極的に介入し、当時『SEX』の店員だったグレン・マトロックと、オーディションで選んだジョニー・ロットンを加入させ、1975年11月にバンドの形を整えさせた。彼らは貸しスタジオで練習を重ね、セックス・ピストルズという名前でライブデビューした。
シンプルなロックンロール、反体制的な歌詞、斬新なファッション、メディアを意識したスキャンダルの濫発によりすぐに注目された。
その後大手レーベルのEMIと契約し、シングル「アナーキー・イン・ザ・U.K./アイ・ワナ・ビー・ミー」をリリースするが、出演したテレビで放送禁止用語を連発したことが問題となって契約を破棄され、結果としてバンドは巨額の違約金を手に入れた。その後A&Mレコードと契約したが、シングル「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン/分かってたまるか」の発売直前に破棄され、またしてもバンドは巨額の違約金を手に入れた。
最終的にヴァージン・レコードと契約する。
1977年にベーシストのグレン・マトロックが、ジョニー・ロットンとの不和などの理由で脱退。スティーヴ・ジョーンズはインタビューで、マトロックの脱退について、「彼は良い作曲家だったけど、ビートルズの影響が大きすぎた。彼はいつも足を洗っていて、ピストルズには見えなかった」と語っている[3]。 後継ベーシストとして、古くからロットンと親しかったシド・ヴィシャスが採用された[注 2]。このシドの加入で、ピストルズはよりスター性のあるバンドとなった。
しかし、作曲面における功績が大きかったマトロックの脱退は、バンドの将来に暗い影を落とすことになった。
エリザベス女王在位25周年祝典の日にテムズ川のボートでゲリラライヴを行い、英国国歌と同名の曲「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」を演奏し逮捕された。このプロモーションの成果は上々で、全英シングルチャートで最高2位(NMEチャートでは最高1位)を記録したが、ジョニー・ロットンとポール・クックが右翼に襲われて重傷を負う事件が発生し[注 3]、バンド活動はしばらく停滞した。
1977年10月唯一のオリジナル・ファースト・アルバム『勝手にしやがれ!!』を発売。このアルバムは「ロキシー・ミュージック」「ピンク・フロイド」「ポール・マッカートニー」などを手掛けた音楽プロデューサー、クリス・トーマスによってプロデュースされた[注 4]。
マルコムはアルバムの販売権をヴァージン・レコードに独占させず、フランスの会社に1曲多い盤の製作を許可するなどの揺さぶりをかけた。アメリカでは大手のワーナー・ブラザース・レコード、日本では当時ヴァージンと提携していた日本コロムビアから発売された[注 5]。
1978年ワーナーの企画により、初のアメリカツアーを決行。保守的な傾向の強い南部からツアーを始めたが、サンフランシスコ、ウインターランド公演後に、もはや嫌気がさしていたジョニー・ロットンがバンドを脱退。急遽アメリカツアーは中止され、実質上バンドの終焉となった。
当時としては斬新且つシンプルなギターコード、イギリス政府・イギリス王室・EMIのような体制や権威をこき下ろす歌詞、短い髪をツンツンに立てたり破れた服を安全ピンで留めるといった斬新なファッション、メディアでのインタビューで「shit」「fuck」「cunt」を連発するというスキャンダルにより注目された。
ボーカルのジョニー・ロットンは「アナーキー・イン・ザ・U.K.」で、「俺は反キリスト者でアナーキスト」と叫び、破壊思想を流布するとしてMI5から監視された[注 7]。元MI5部員が後に証言したところによると、「MI5のテロリストやスパイの監視を行う部署に『1977年コンテンポラリーミュージック破壊活動分子』というタイトルの付いたファイル群があり、その膨大な書類はすべてピストルズに関するものだった」という。しかし、ピストルズは左翼のみに支持されたわけではなく、「ボディーズ」はイギリスの保守ソングのランキング10位内にランクインしている。
「God Save The Queen / Sex Pistols」