ご無沙汰しておりました・・・
残り3発というのに、更新が滞りまくりですみません・・・
気合いを入れてまいりたいと思います!!
電車の中で漫画を読む大人。
辛い移動の時間を少しでも楽しくしようとしてるんで、まぁ、あまりかっこよくはないが、許しましょう・・・
今回は、そんな大人のすべらなそうな話。第33弾。
その日の通勤電車は、まだ多くの学校が冬休み期間のせいもあってか、いつもより少しだけ空いていた。
それでも、電車の中のサラリーマンは疲れていて、
つり革につかまりながら眠る者。
携帯をダルそうに眺める者。
ひたすら車内吊り広告を読む者。
それぞれが思い思いに通勤時間を過ごしていた。
その中で、少年ジャンプを熱心に読みふける40代後半のおっさんを見かけた・・・
おっさんは、片手でつり革をつかみながら、小脇にセカンドバックを挟み、器用に漫画を読んでいた。
(いい年して・・・かっこわりぃな・・・)
オレの意識はおっさんにロックオンした。
ギャグ漫画を読んでいるのか、ニヤニヤ笑いだすおっさん。
(ゲッ!笑ってるし・・・キモいわぁ・・・)
その後もおっさんは、ペラペラとページを進めたり、戻したりしながら、漫画を読み続ける。
おっさんのページをめくる音がきこえなくなった・・・
やっと読み終えたのだろう・・・
おっさんは、おもむろに漫画を網棚へと上げた。
(さすがに会社には持っていかないんだ・・・まぁ、恥ずかしいもんな・・・)
・・・と思った瞬間!
また網棚の漫画を慌てて取り戻し、なにやら読みだす・・・
(うわぁ!! 読み忘れ??)
どん引きのオレ。
満足げに再びページをめくりだすおっさん。
『まもなく茅場町~茅場町~』
車内アナウンスが流れた。
おっさんもその駅で降りるのだろう・・・
そわそわしだした・・・
もうすぐで読み終わりそうだが・・・
駅にも着きそう・・・
とたんに読むピッチを上げるおっさん。
電車はスペードを徐々に落とし、茅場町のホームへと入る・・・
まだ読んでいるおっさん。
降りる人が出口へと移動し始める・・・
まだ読み終わらないおっさん!
電車が止まり、一斉に降りる乗客・・・
やっと漫画を読み終えたおっさん!!
慌てて電車を降りるおっさんは、降り際にパニックに陥ったのだろう・・・
セカンドバックを網棚に投げ上げ・・・
読み終えた漫画を小脇に抱えて降りて行ってしまった・・・
おっさん・・・
ごっちゃになったんだね・・・