100連発も残り10発となった・・・
このブログもいよいよカウントダウンである。
すべらなそうな話も残り4発!
いってみよう~!!
あいかわらずの不景気で就職難のこの時代、一流大学の人間でさえ希望の職業に就くことが困難である。
それに比べて20年前はバブル景気まっただ中、内定はあまるほど貰えたものだ。
それでも就職試験の面接は緊張するものである・・・
今回は、そんな時事ネタ?からすべらなそうな話。記念の第30弾。
20年前の東京は、どこへいってもバブル景気でフワフワした雰囲気が漂っていた・・・
就職活動も終盤となった、その年の秋。
すでに5社の内定をもらっていたオレは、恩師の強い薦めをうけて、ある広告代理店の面接を受けることになっていた。
しかし、あくまでも面接を受けるだけで、合格してもそこに就職する気はなかった。
面接試験当日。
緊張の面持ちの受験者が特設待合室に集まっていた。
全部で20名・・・
その中に一人、群を抜いて緊張しまくっている奴を見つけた。
坊主頭で小太り、細い目はキョロキョロと細かく動き、太い指先も落ち着きを失っていた。
(この時期に初めての就職試験ってことはないよな・・・)
オレはそんなことを考えながら、面接の順番を待っていた。
面接はグループで行われるらしく、4名ずつ呼ばれて面接会場に入っていく。
コブトリの緊張もそれにつれて激しくなっていった。
3グループ目・・・
ついに名前が呼ばれた。
コブトリも一緒のグループだ。
中に入ると、3人の面接官が真剣な表情で書類に目を通していた。
『それでは、○○くんから志望理由を教えてください。』
いきなりの質問。
『御社の社風である・・・』
お決まりの答えが並ぶ。
そして、コブトリの番だ・・・
『私の夢は・・・』
(トーン高っ!)
頭から緊張のためか、声がうわずっているのがわかった。
『・・・であるのであります。』
(語尾が軍隊風になってるし・・・)
自分を含めた3人の受験者はこみあげてくる笑いをなんとか噛み殺した。
『尊敬する人を教えてください。』
構わず続ける面接官。
偉人、恩師、父親・・・またお決まりの答えが並ぶ。
そして、コブトリ・・・
『私の家族は・・・』
こちらまで緊張が伝わってくるほどのハイトーン・・・
こころなしか目もうつろ・・・
そして、ついに衝撃の言葉を口にする。
『そういう意味で私の尊敬する人は・・・』
『父上でござる』
全員我慢できなかった・・・